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Turkish Coffee [Turchia -トルコ-]

「えっ…今さらまたトルコ?」
「そうなんですよ、すみません」

トルコといえばチャイ。紅茶が苦手な私も、トルコではチャイ三昧してきました。
その土地のものを美味しく頂けると、身体が文化に馴染んだなぁという気持ちになるから不思議です。

そのままの勢いでチャイ用薬缶と茶葉を買いそうになりましたが、たぶん日本に帰ったら飲まないだろうという予感もあり、結局やめておきました。でも、アップルティは欲しいので、そのためにチャイ用グラスとお皿は買いました。

お土産物屋さんにあるものは見た目も華やかで、種類も豊富。
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しかし、私が欲しいのはトルコで一般的に見かけるシンプルなグラス。
こんなにある中から選ぶのは面倒(おい!)だし、安価なもので充分なんです。
庶民の勘(笑)で、賑やかなエリアから少し離れた路地へ入り、日用雑貨屋さんを見つけました。
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見るからに庶民的なこのお店で、チャイグラス6個セットを4トルコリラ(約250円)で購入♪
ちなみに、2段になっているのがチャイ用ポットです。こちらも、おみやげ物屋さんに凝ったデザインのが沢山ありましたが、トルコ人が日常的に使っていそうなこういうお店のもののほうが断然お安いです。

参考までに、エジプシャン・バザールで見かけたチャイ用ポット。
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上のポットに紅茶、下のポットはお湯、それをブレンド(濃さを調節)して飲むそうです。難しいですね。

お土産物用のはチャイグラスとお皿がセットになっていますが、雑貨屋さんのものはグラスとお皿が別売りになっていました。お皿ももちろん、庶民価格のものを購入(笑) 1枚1トルコリラ前後(100円以下)のものを7枚GET。 グラスが6個なのに…?そのへんはまあ、いいんです(^^;

さあ、組み合わせてみましょう!
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このワンセットで、缶コーヒー1本(120円)より安いです(笑) これでいつでもトルコ気分♪

と、長々とチャイについて書いてしまいましたが、私の中ではトルコといえばチャイ!…
ではなくて、トルコ珈琲だったのです。

トルコ珈琲は、鍋で煮て作ります。よく見かけるのはこのタイプの鍋。
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銅製で、いかにもな雰囲気は良いのですが…。細かいところを見ると、つくりが荒かったり…。

なので、チャイグラスとは逆に、ちょっとお値段は高くなりましたがステンレス製のモダンなタイプのものを購入しました。(製品のHPはコチラ
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“いかにも”な雰囲気は薄いけど、冷静に考えればコチラのほうが自宅のキッチンに馴染みます。

珈琲豆は「Mehmet Efendi」という、エジプシャン・バザールの近くにあるお店で購入。有名店らしいです。このお店の豆は、空港でも見かけました。
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店先に積まれた珈琲。店員さんが私の顔をチラッと見て、「HOW TO MAKE TURKISH COFFEE」という紙をくれました。つくづく、イスタンブールの人は観光客慣れしているなぁと感心します。
英語でしたが、淹れ方をネットで調べなきゃと思っていただけに、有難かったです。

では、淹れてみましょう!
まずはスプーン1杯の珈琲粉と、砂糖(好みの分量)を入れます。
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ここへデミタスカップ1杯分の水を入れ、火にかけて煮ます。

そしてカップに注ぎます。
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ほんとはもっと泡があるのですが…。写真撮るのに手間取っていて、こうなっちゃいました。
すぐに飲むと粉っぽいので、しばらく待ちます。カップの底には粉が溜まっているので、一気飲みはやめましょう(笑) 上澄み部分だけを上手に飲まないと、口の中がザラザラしちゃいます。

こうしてトルコ珈琲用の鍋を入手したことにより、念願の三大珈琲グッズを揃えることができました!
(”三大”と言っているのは、あくまで私の個人的な考えですけど…)

No.1 イタリアで購入したエスプレッソ器具
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No.2 ベトナムで購入したベトナム珈琲用フィルターバチャン焼きのフィルター&カップ
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すっごく地味なことで申し訳ないのですが、私的にはもの凄く達成感があり、どこかのタイミングで書いておきたいと思っていたのです。だから、あえての「今さらまたトルコ?」でした(笑)

おそらくはトルコ珈琲と似た味だとは思うのですが、ギリシャ珈琲もいつか飲みたいです。


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Istanbul 駅 -2009年秋 トルコ- [Turchia -トルコ-]

オリエント急行の終着駅として建設されたという『シルケジ駅
エキゾチックな東洋を夢見るヨーロッパからの乗客を乗せて列車は走り、イスタンブールへ…。
どんな駅なのか、当時の様子を感じられる何かがあるのか、淡い期待をして行ってみました。

えっ!?(゜o゜)
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こ、これは正直、しょぼい…。成田駅のほうが立派な気がする…。
ショックに近い状態で、ぽかーんと眺めてしまいました。もしかして場所間違えた?と思ったのですが、確かにここ。自覚していた以上に期待が大きかったようで、しょんぼりしつつ、この日は撤収。

別の日。
雨宿りを兼ねて、駅構内へ入ってみました。
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閑散としていて、寂しい感じ。やはりトルコは鉄道よりもバスが発達しているため、こうなのでしょうか。
しばらく後、列車がやってきましたが、乗客はまばら。

聞こえるのは雨音のみという状態で、突っ立っていても寒いだけ。
待合室らしきものがあったので、入ってみました。
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外にはたくさんの人が軒下で雨宿りしているけど、この中はしーんと静か。数人いたけど、皆無言。

外よりましだと思い、椅子に座って落ち着くことに。
視線を彷徨わせていて、気になったおじさん。
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一瞬『人形か!?』と思うほど、時が止まったように眠っていました。
この光景を見たとき、何かスイッチが入ったように、がらんとした待合室が温かい場所に思えてきたのが不思議です。よく見れば、椅子の木の艶やかな感じや壁、窓枠にも趣があります。
“しょぼい駅(笑)”から“ノスタルジックな駅”へと、印象も変化しました。

そして、また別の日…。
海側から歩いていて、やっとほんとの(?)シルケジ駅の姿を見つけました!(遅っ!)
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最初に私が見たのは、側面だったようです。海に面したこちら側が、正面なんですね!
私が思い描いていたのは、まさにこんな感じで、見た瞬間感動しました♪

以前の記事で触れた『007 ロシアより愛をこめて』の中では、多くの乗客・見送り客で賑わうシルケジ駅の姿を見ることができます。そして、オリエント急行も。

しかし、私にとってのオリエント急行のイメージは、須賀敦子さんの『ヴェネツィアの宿』の中の<オリエント・エクスプレス>で占められています。大好きなお話で、昨年の記事でも一部を引用させて頂きました。須賀さんのお父様にとって、若い頃にオリエント・エクスプレスで旅をした記憶は、亡くなる直前まで心の支えとなっていたそうです。そんな風にずっと、宝物のように心に残るほどの旅に憧れます。

車両のことなどは詳しく知らないのですが、オリエント・エクスプレスが運んだ人々のドラマには強く惹かれます。国から国へ列車で旅するというだけでも、島国民族の私には夢のようなお話です。

今でも年に日数、オリエント・エクスプレスに乗ることが出来るらしいと知り、調べてみました。
『ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス』HP
パリ-イスタンブール間を走るのは、どうやら年に1往復のようです。料金は…150万円!!高っ!
この金額を払えば、夢がみれるわけですね。…私の場合、夢のままで終わりそうですが(笑)

シルケジ駅ともう一つ、ぜひ見たいと思っていた駅がありました。
それはアジア・サイドの起点となる『ハイダルパシャ駅』。ヨーロッパ・サイドのエミノニュからフェリーに乗って、その駅があるカドゥキョイへ向かいました。
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海側から眺めるイスタンブールの風景もまた素敵。

アジア・サイドに近づくと、見えてきました『ハイダルパシャ駅』
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1903年、ドイツ人建築家によって立てられたそうです。海へ突き出すような形で建設されていて、陸側より海側から見る姿のほうが美しいです。

フェリーの着く港は少し先にあり、てくてく歩いて駅へ。
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シルケジ駅と同じく人は少ないのですが、洗いたてのぴかぴかの列車が停まっていました。

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ホームから駅舎へ。海の方向からさす光が、窓越しに柔らか。

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多くの旅人を送り出し、また迎えたであろうドアは、艶やかで温かい。

窓口の飾りもイスラム的装飾でしょうか、駅というより美術館のよう。
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みどりの窓口とは違いますね。

ランプまでもが芸術的に見える。
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海側へ、外に出てみると小さな建物がありました。
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なんだろう?と思って近づいてみたら、フェリー乗り場の建物でした。

小さいけれど、細部の装飾がとてもきれい。
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建物外側のタイルです。

中は狭いけど、美しいブルー。
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旅って、こういう舞台装置で気分が盛り上がったりしますよね。
現地で知り合った日本人の方と一緒に行ったのですが、ホーム脇の小さめの待合室で、温かいチャイとシミット(ゴマパン)を齧りながら、なんとなく長居をしてしまう…。そんな駅でした。

この後、アジア・サイドを散歩し、またフェリーに乗ってヨーロッパ・サイドへ。
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ブルー・モスクとアヤ・ソフィアを含めた、この陸地のシルエットに目が釘付けとなりました。
シルケジ駅もハイダルパシャ駅も、どちらも海側に表の顔を向けていた理由が、少しわかった気がする。
街中を歩いているときとは別の表情、この都市そのものが詰まったようなこの影絵。
イスタンブールに心底惚れた、瞬間でした。


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Pamukkale 遺跡 -2009年秋 トルコ- [Turchia -トルコ-]

寒さに震えながら、雨が止むのをじっと待つ。
そんな状況にも飽きてきたので、小降りになった頃を見計らって遺跡見物に出ました。

休憩していた温水プール(古代のメインストリート)の裏側のほうから攻めてみることに。
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ここは『ヒエラポリス』。紀元前2世紀頃から建設された都市だそうです。
当時、内陸部にある都市としては類を見ない繁栄を誇るまでに成長したとか。

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アポロン神殿・プルトニオン・ニンファエウム(泉水殿)が集まるエリア。
プルトニオン(プルトニウム)』からは、現在も微妙ながら有毒ガスが出ているそう…。かつての司祭は、このガスを吸ってトランス状態に入り、神の言葉を告げていたという説も。

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在りし日の姿を想像するのは、かなり難しい状態…。この広い丘を覆うように都市が建設されていたらしく、あちこちにこうして遺跡のカケラが点在していました。

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放置状態?にも見えるんですけど(笑) 奥の建物が、このエリア最大の見所『野外劇場』です。

坂道を登ってあそこまで、行ってみます。
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途中の風景。ほんとにここが都市だったのか…。人のいた気配が、自然に侵食されている。

こんな道を歩いて辿りついた劇場。
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これは圧巻でした!写真だとそうでもないように思えますが、かなりの高さ。
2世紀、ハドリアヌス帝のときに建造されたものだそうです。

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丘の斜面を利用して造られており、最上段からの眺めは最高!

どうやらイタリアの調査団が関わってもいるらしく、イタリア語の説明看板がありました。
しかし、専門的なことはよく分からない(笑)っていうか、ほとんど分からない~。

“Non esiste, in tutto l’Oriente, un teatro in migliore stato di quello di Hierapollis.”
コンパクトに訳すと「ヒエラポリスの劇場は非常に良い状態である。」ということですね(笑)

看板と格闘していると、背後でえらい騒ぎが…。何事!?と思って振り返ってみたら、
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子供が大量発生(笑) 社会科見学でしょうか?
先生がメガホンで何か注意しているみたいですが、子供達は聞いちゃいない(笑)
転がり落ちないか見ていてハラハラしましたけど、この様子、めちゃくちゃ可愛かったです♪

しばし子供の動きを観察して、劇場脇の小道からさらに上のほうへも行ってみました。
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特に何があるというわけでもないのですが、探検気分は満喫できます。
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向かいの丘には人工物が見えず、古代の人も同じ景色を見ていたのかな?なんて思いました。

と、すっかり古代人気分に浸っていましたが、雨粒が大きくなってきたのでまた温水プールへと戻る。
ここからはもう呆れるほどの雨&雨。

建物の出入口で、ぼんやりと空を見上げて途方に暮れる。
とはいえ人の出入りはそこそこあり、ブルガリア人のグループに話しかけられたり、日本人ビジネスマン2人組と立ち話をしてみたりと、静かに黄昏るような暇はありませんでしたが(笑)

そうこうしているうちに、先ほど劇場にいた子供達がやってきました。その中の一人が興味津々でコチラを見ていたので、ニッコリ笑いかけてみたら「日本人?」と拙い英語(私が言うなって?)で話しかけてきました。「そうだよ~」なんて相手をしていたら、どんどん子供が集まってきて、気付けば包囲されていました(笑) この子達、面白がって話しかけてくるのはいいのですが、みな英語はさほど得意ではないらしく、一人が言ったことを他の子が真似するので、何回も同じことを答えるはめに。
何度も何度も「How old are you?」と尋ねられたのにはウケました。お返しに、子供達にも歳を聞いてみたら「11歳!」ですって。若いわー!(笑)

子供達を見送って、日本人のお二方(私が子供達に囲まれている間、ドン引きしたのか壁側に退避されていましたが…)と考古学博物館へ行ってみました。温水プールからは近いので、ダッシュで!

ローマ浴場の遺構を利用して造られた館内には、ヒエラポリスからの出土品が納められています。
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左は『Attis』、右は『Isis』。どちらもローマ時代のものらしい。
こういう彫刻は見慣れているせいか、わりと冷静に見学(笑)

ここを出て、ビジネスマンお2人とお別れし、相変わらずの雨雲を見上げてどうしたものかと…。
じっとしててもしょうがない。諦めて、ネクロポリス方面へ向かいました。
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雨の中、廃墟を進む…。

寒くて震える指でも、写真は撮ってしまう。こうして足を止めてしまう、遺跡に感じる何かについて、須賀敦子さんの本のことを思い出しました。

『…廃墟は、もしかしたら、物質の頽廃によってひきおこされた空虚な終末などではないかもしれない(中略)…人も物も、<生身>であることをやめ、記憶の領域にその実在を移したときに、はじめてひとつの完結性を獲得するのではないかという考えが、小さな実生のように芽生えた。(中略)…廃墟はまた、人々が歩いてきた、そして現に歩いている、内面の地図のようにも思えた。迷路に似た廃墟の道をたどりながら、私たちは死んでしまった人たちの内面をなぞったり、あるいはまだ生きているじぶんの内面に照合したりすることができた。…廃墟は私たちの内面そのものであり得たかもしれないのだから。』
  ユルスナールの靴 <黒い廃墟>より引用

ちなみに、ユルスナールは『ハドリアヌス帝の回想』という本を書いており、ローマ帝国領だった土地を、ハドリアヌス帝の足跡を追って旅したそうです。先に紹介した劇場も、ハドリアヌス帝時代のもの。
もしかしたら、ユルスナールもここへ来たのかもしれない…という楽しい想像をしてしまいますね。

話が逸れました…。
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さらに先へ進むと、墓地があります。様々な大きさ・形のものが、1000以上あるとか。

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家だー!入って雨宿りしたい…。と思ってしまいましたが、これは家型のお墓です。

実は、この墓地を抜けた先にもう一つの出入口(バス停)があると思って目指して来た訳なのですが…。
たどり着けず…。全身ずぶ濡れ、靴はぐちゃぐちゃで気持ち悪い、なにより激しく寒い…。
手足の感覚もなくなってきてへこたれそうになりましたが、その時ふと、これまで助けてくれた人たちのことが心をよぎりました。せっかく来たのに、こんなところでヤケをおこしたら、手を差し伸べてくれた方々に申し訳ない!と思うと元気が出てきて、復活!!

来た道を引き返し、気合を入れなおして裸足でまた石灰棚を歩き(帰りも痛かった…)、バスが来るはずの場所で心頭を滅却(笑)してひたすら待ち、デニズリまで戻りました。

ふう。
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すっかりお気に入りとなったリンゴ茶で身体を暖めようと試みましたが、ずぶ濡れなので意味なし。
デニズリからカラハユットという温泉で有名な町へ行こうと思っていましたが、疲労困憊でそんな気力なし…。この日もまた、夜行バスでイスタンブールへ戻ります。まだ夕方、5時間以上カフェに座って過ごすのも辛い。かといって、土砂降りの雨の中動き回るのはもう嫌ぁ~。

というわけで、カフェのすぐ裏のホテルへ駆け込み、ショートステイすることに。不本意ながら冒険してしまうはめに陥りがちな私ですが、無理はしない主義です(笑)
部屋のエアコンとシャワーのお湯が温かくて、涙が出そうになりました。

撮った写真を見返したり、友人に手紙を書いたりしてのんびり過ごし、夜チェックアウト。
21時30分、定刻通りバスは出発し、翌朝無事、イスタンブールへと帰還。

バスのチケット取得時からいろんなことがあった、パムッカレへの小旅行。冷たい雨と、温かい人たちとの出会いを含めて、すべてが良い思い出です。


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Pamukkale 白っ! -2009年秋 トルコ- [Turchia -トルコ-]

前記事で書いた紆余曲折のうえ辿りついた小屋(笑)の先は、真っ白な世界が広がっていました。
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晴れならば青空との対比がキレイだったと思うのですが、生憎の曇り空で…白すぎる。
岩の上に人がいたので、そっちへ進むものだと思って登っていったら「ぴー!」と笛を鳴らされました。
どうやら違うらしい(^^; 

警備員さん(?)がいる方へ向かうと、靴を脱ぐように指示されました。
この石灰棚の中に入っていくには、裸足にならないといけないようです。
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ここから先、裸足。

雪が積もっているように見えるから、寒そうに思いますよね。この日は天気が悪かったので、岩はひんやりしていました。でも、ここは温泉が湧き出ているんです。冷えてきたらそこへ退避すれば大丈夫。

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しかし、岩の上を歩くのは痛い!!「いたたたたっ」ってぶつぶつ言いながら、ヨロヨロしながら、それでも頑張って写真だけは撮りました(笑)

それにしても、不思議な光景。
雲の上、霞の中、お菓子の世界にいるかのよう。…でも、歩き始めると痛さで現実に戻ります(笑)
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ガイドブックによれば、『台地上部から流れ出る湯に含まれる石灰成分が、長い時を経て結晶し台地全体を覆ったもの』とのこと。あまりの開発ラッシュのためか、一時鉱泉が枯渇したこともあるそうですが、今はまた、蘇りつつあるそうです。でも、麓の広場にプールらしきものが建設中だったような…。
使えるものはなんでも使おう、限界まで!という現代の人間の逞しさを感じますね。

遊歩道になっていて歩ける場所は、かなり高い位置にあります。
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見晴らしが最高!晴れてればなお良かったのですが…ここまで来れただけでも満足なので贅沢は言いません。スキーできそうにも見えますが…ですからね!

歩いてきた道程を振り返る。
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オフシーズンなので人影はまばら。左側に1人、中央より右よりに3人いるの、分かりますか?
石灰棚は、朝日を浴びれば薄青に、夕日を浴びれば薄桃色に、美しく表情を変えるそうです。

岩をアップで撮影してみました。
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小さな小さな、棚田状の模様ができています。

気が遠くなるほどの年月がたてば、こうなるのでしょうか。
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まさにお風呂♪ 食事は美味しいトルコですが、浴槽に飢えていたので連想してしまいました(笑)

さて、遊歩道を歩き終え、靴を履いて広場へ。この石灰棚の上には、遺跡があります。
パムッカレを選んだのは、自然の造形美と人が作った歴史遺産を、両方堪能できるからなのです。

遺跡の番犬?
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気持ち良さそうに眠ってる。(’’) 触りたかったけど、邪魔したら悪いのでやめておきました。

周辺を散策していたら、今にも泣き出しそうだった空から、とうとう雨が降ってきました…。
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近場にあった電話ボックスに緊急避難。
しかし、当分止みそうにない気配なので、温水プールのある建物のカフェまでダッシュ。

ほんとは温水プールに入る気満々で、水着とビーチサンダルを持ってきた私。(傘は忘れたけど…)
でも、雨が降り出して寒い寒い。へなちょこなので、断念しました(笑)

プールへ入るにはお金がいるけど、見るのはタダです。このプール何がスゴイって…。
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遺跡が沈んでいるんです!遺跡マニアにはたまらない、遺跡と泳ぐ(表現おかしい?)夢が叶うプールです! そんな夢をあっさり放棄した、寒さに弱い私です…。

外はかなり本降りになってきました。雨が止むまで、しばし休憩。珈琲飲んで、身体を暖めます。
遺跡の様子はまた後ほど。


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Pamukkaleへの道程 -2009年秋 トルコ- [Turchia -トルコ-]

今回のトルコ旅は実質5日半、その中でイスタンブール以外にどこか1都市へ行こうと考えていました。
最初は「トロイ」が第一候補だったのですが、もう少し遠くへ行こうと地図を見ながら考えて、決めたのが「パムカッレ」です。

トルコ国内は鉄道網はイマイチだけど、バスがとても発達しています。一応出発前にネットで調べようと試みましたが、バス会社の数が多すぎるし、トルコ語のみのサイトだったりでお手上げ(笑)
現地で直接聞くのが早いと思い、初日の朝、真っ先に向かったのがイスタンブールのツアー会社です。

「えっ?トルコ語も英語もしゃべれないのに大丈夫?」って思いますよね。ええ、私も不安でしたが、まぁなんとかなるだろうと…。

そんな適当な考えでしたが、幸運なことに初日の朝ホテルを出て3分位の場所で、イスタンブール在住の日本人の方と知り合いました。変な旅行会社だとぼったくられる可能性がありますが、彼女がよく利用するという、信頼できるオフィスに連れて行ってもらい、さらに、通訳までしていただきました♪

ここで、せっかく来たのにパムカッレだけだとつまらないよ!など色々アドバイスされ、エフェスも入れたツアープランを作ってもらったりもしましたが、そうするとイスタンブール滞在の日程を減らさないといけません。エフェスの遺跡にも興味があったので、かなり悩みました。うーん、うーん…。
しかしやはり、初心貫徹でパムカッレ(デニズリ)へのバスチケットのみを購入。
 ※長距離バスはパムカッレ近くの「デニズリ」行きです。デニズリからまたバスを乗り換えます。

イスタンブールからデニズリまでは約10時間。
夜行バスを利用するので、ホテルを探す手間が省けたうえ、節約となりました!

長距離バス乗り場は街の中心部から少し離れた場所らしく、20時にツアー会社のオフィス前からミニバスで送迎してもらうことになっています。当日夜、10分ほど前にオフィスへ行き、待つことに。

周囲のお店を眺めながらゆっくり待っていようと思ったのですが、着いてすぐ、テンションの高いトルコ人につかまってしまう(笑)。ツアー会社の隣の、絨毯屋の店員さんでした。
チャイをご馳走になって、うだうだしゃべってたら既に20時をまわっている。まあ多少は遅れるだろうなと思っていたので、またおしゃべり。

ふと気がつけば、目の前のレストランで「セマー」のショーが始まりました!
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音楽に合わせて、こうやってくるくる回転するんです。ただひたすら回転。
-これはメヴレヴィー教団の祈りの手段で、回転することで神との一体化を図っているらしい。

と呑気に写真撮っていますが、この時点で「もうバス乗れないんじゃないの?」って半分諦めモード。
ちょっと残念だけど、こんなこともあるかもと頭の片隅では思っていたので、実はバスチケットも片道しか買っていません。こう書くと、先のコトを考えているお利口さんのように思えますが、実際は無事着くかどうか分からないし、私の気が変わるかもしれないしという、大雑把な理由によるものです(笑)

とりあえずもう少し待って、迎えが来なければホテルを探そう。そして食事にでも行こうと考えていましたが、おしゃべり相手のトルコ人が心配して色んなところに問い合わせをしてくれました。
「大丈夫だよ!絶対パムカッレに行けるから安心して!」と励ましてもくれます。

で、どうなったかといえば…。無事にバスに乗れたのです!
問い合わせた結果、手違いでこの日は送迎バスが来ないことを知った彼がタクシーを呼んでくれて、後でトラブルにならないようお金の前払いもしてくれて「良い旅を!」と送り出してくれたのです。
途中渋滞でハラハラしましたが、滑り込みで間に合いました!タクシーの運転手さんも状況を理解していたのか、降りるときに握手を求められて「いってらっしゃい」の笑顔。がっちり手を握り返して「テシェッキュレデリム!!」(ありがとう)と、飛び降りた私です。

噂どおり、バスはキレイでした。乗ってすぐに「コロンヤ」(コロン)を振りかけてくれるらしいとのことで、密かに楽しみにしていましたが、私が乗ったバスではおしぼりを配られました。あれれ…。でも、甘いレモンの香り付きだったので一応満足。ちなみに、レモンは定番の香りらしいです。
車内ではお菓子や飲み物のサービスもあります。乗り心地もいいし、なかなか快適♪

道中、何度か休憩がありました。
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夜明け頃、ドライブインにて。

最後の休憩箇所では、なぜかバスを洗車していました。
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「トルコ人は働き者&キレイ好き」な印象がより強くなった風景。早朝にも関わらず、テキパキ働く洗車部隊の若者たち。見ていて気持ちのよい働きっぷりで、飽きずに眺めてしまう。

こうしてバスは、デニズリへ到着。ここからまたバスを乗り換えて、パムカッレへ向かいます。
まだ朝早い時間だったため、トイレでのんびり顔を洗ったり歯磨きしたり。さっぱりしたところで、荷物を預けることにしました。会話本で即席に暗記したトルコ語で「荷物預かり所はどこですか?」と、地元の人らしきおばちゃんに聞いてみたところ、なぜかトイレに連れて行かれてしまう…。
こんな簡単な文章すらままならないとは、我ながらあまりの語学の才能のなさに凹みました。

しかしここでも通りすがりの片言の日本語をしゃべる方に出会って助けられ、なんとか無事意思の疎通完了。めっちゃ他力本願ですけどね(笑)
で、ほっと一息入れようと、まずはカフェへ行ってパンとチャイで朝ご飯。…たいがい呑気です。

さてと、いい時間になってきたのでパムカッレ村行きのバスに乗り、走ること約30~40分。
「ここだよ」と降ろされたのは、こんな場所でした。
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…予想はしていましたが…。たぶん帰りもここからバスに乗ることになるのでしょう。
停留所の看板なんてないし、もちろん時刻表なんてない。ここでバスが来るまでひたすら待つことになるのでしょうね。迷って戻って来れなかったらいけないので、メモ代わりに写真撮っておきました。

パムカッレの見どころは「石灰棚」です。とりあえず、ここからどっちへ行けばいいんですかー??
って、誰もいないから適当に見当つけて歩き始めました。

しばし後、前方に白い塊が見えてきました。
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おぉー!あそこだっ! ラッキーなことに、正解の方向に進んでいたようです。

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しかし…。広すぎて入り口が分かりません。どこだっ?!

あれかっ?!
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ちっちゃ!しかも背景と同化する白(笑) これは景観を保護するためでしょうか?
昼間の月ほどの、心もとない存在感…。

ここで20トルコリラを支払って入場。そこで見た風景は…次回UPします。


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Istanbul トルコ料理☆食べすぎ注意 -2009年秋 トルコ- [Turchia -トルコ-]

トルコ料理は、フランス料理・中国料理と並んで、世界3大料理の一つに数えられるそうです。
私はフランスも中国も行ったことないので分かりませんが、トルコ料理が美味しいのは本当でした!

あちこちで見かける、『ロカンタ』と呼ばれる大衆食堂的雰囲気のお店。
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店先に並んでる料理を指差せばいいだけなので、トルコ語が分からなくてもなんとかなります。
ちなみに、1種類を1皿に、結構な量を盛り付けてくれるので、数種類を食べたいときには半分の量にしてもらわないと大変なことに…。

最初に行ったロカンタでは、1つを選んだらこの量を出されました(右手前のお皿)。盛りすぎやろ!
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色んな種類を食べたかったけど、これ見て断念(笑)。あとはピラフ(左の隅っこ)とデザート(奥)だけにしておきました。これ全部で約500円。トルコの煮込み料理は、はまる美味しさです。

その後「ヤルム」(ハーフサイズ)で注文する方法を覚え、2種類味わうことにも成功しました♪
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左のお皿は、マッシュポテトとトルコ料理では定番の「キョフテ」(肉団子)。

右のお皿は「ピーマンのドルマ」。アップで見てください♪
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「ドルマ」とは、このように中にお米や肉を詰めたお料理で、前菜の中でもポピュラーなものだそうです。ちなみに、ハーフサイズじゃない場合、この巨大ピーマンが2つになります(笑)

ドルマの中でも超定番らしいのがこちらの「ヤプラック・ドルマス
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ピラフを葡萄の葉で包んだものです。葡萄の葉って初めて食べましたが、ハーブっぽい爽やかな感じで美味しかったです。これはクセになりそうな味でした♪

このヤプラック・ドルマスを食べたお店には2人で入ったので強気になり、他にも色々注文しました。
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挽肉でグリーンピースを包んだものの上に、たっぷりのマッシュポテト。すごいボリュームですが、美味しいのでさらっと平らげることができます♪

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左は「マントゥ」。ヨーグルトソースで和えた、トルコ風ラビオリです。
右は名前が分からないのですが、キョフテ(肉団子)とナスとポテトが入っています。

そしてこれは「バクラヴァ」というトルコの伝統的なお菓子。甘党必見です♪
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パイの蜂蜜漬け。濃厚な味がたまらない。ものすごーく気に入って、トルコ滞在中何度も食べました。
ちなみにおみやげ物としても定番らしく、空港などでも箱入りで売っていましたよ!

魚料理にもトライしました。
連れて行ってもらったのは、ガラタ橋の下にあるレストラン。
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ガラタ橋は新市街と旧市街を結ぶ橋で、上は普通の道路、下はこのようにレストランが並んでいます。

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トルコの定番ビール「EFES」です。このビールは旅の期間中よく飲みました。
魚は丸ごと焼くパターンが多いのでしょうか。レモンを絞って頂きました。シンプルな味付けでも美味しいのですが、醤油があれば…と思ってしまったことを告白しておきます。

このガラタ橋の近く、エミノニュと呼ばれるエリアで多く見かける「サバ・サンド
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サバですよサバ!もの凄くいい匂いが界隈に漂っていて、通るたびにそわそわしちゃいました。
トルコ語では「バルック・サンドヴィチ」といそうですが、「サバ」という日本語がなぜか通じました。
おそらく、これまで多くの日本人が私のように「サバ」「サバ」と連呼してきたのでしょうね(笑)

屋台で買って食べ歩きもできますし、ガラタ橋の下のお店でゆっくり座って頂くこともできます。
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私は店内で、ビールとともに。パンにサバを挟めばいいだけなので、日本でも作れますね♪

さて、トルコといえば「チャイ」です。
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とにかくチャイです。やたらと「チャイでもどう?」とか言われます。なすがままに頂いていると、チャイだけでお腹いぱいになります(笑)

実は私、紅茶は苦手なんです。完全に珈琲派です。
しかし、郷に入れば郷に従えということで、トルコではチャイをたくさん飲みました。その土地の文化だと思って頂いていると、なぜか美味しく感じるんですよね。

そしてついに、タダチャイ(笑)ばかりではなく自腹でも飲むに至りました。
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小腹が空いたときに重宝するパン屋さん。日本にもあるイートインコーナー併設のパン屋さんと同じような感じです。トルコのパンは美味しいと聞いていましたが、これも本当でした!
右に写っているのはクロワッサン生地の中にチーズとハーブ?が入ったもので、これもお気に入りとなりました。親切なことに、こうして食べやすいサイズに切ってくれるんです。こうしたトルコ人の細やかなサービス精神には、感激させられました。

こんなこともありましたが…。
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切ってくれたのはいいけど、盛り付け方が豪快(笑)。ちなみにここでもバクラヴァ(左)は必須!
奥に写っているのは珈琲です。カフェだとカプチーノなどもありますが、こういうパン屋さんでコーヒーを頼むとネスカフェ(インスタント)がでてきました。

だからといって珈琲が軽視(笑)されているわけではなく、ちゃんと「トルココーヒー」というのがあります。これは珈琲の粉と砂糖を小鍋で煮て、小さなカップで飲むもの。粉ごと全部、カップにうつすので、飲むのは上澄み部分だけ。底に残った珈琲粉で占いもできるそうです。

他に気に入った飲み物は「エルマ・チャイ」というリンゴのお茶。これは相当はまりました♪

夜ご飯の写真は、ほとんどがブレブレで使えないものばかり(泣)なので、定番を2つだけ。
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左はナス(まるごと1個)の上に、挽肉や野菜を乗せた料理で、大抵のお店にあります。とにかくナスが美味しくて、ほぼ毎日食べました。
右はトマト・玉ねぎをみじん切りにして、ピリ辛に仕上げた「エズメ・サラタス」。トマト好きにはたまりませんね。パンにのせて食べると、止まらなくなります♪ 

トルコワインも優秀だと聞いてはいましたが、気が付けばビールばかり(笑)
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屋台・カフェ・パン屋さん・お菓子屋さん・レストランなどなど、食べることに関しては不自由しない街。
朝から晩まで、こうして日々食い倒れしていました。満足満足♪


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Istanbul お気に入り@ヨーロッパサイド -2009年秋 トルコ- [Turchia -トルコ-]

旧市街・新市街と2回に分けてUPしたイスタンブールのヨーロッパ・サイドの中から、私が個人的に特に気に入った場所を2つご紹介したいと思います。

地下宮殿@旧市街
“宮殿”と呼ばれていますが、人が暮らしていたわけではなくて、実際は“地下貯水池”。
アヤソフィア近くにある小さな建物で入場料を払い、階段を下りていくと…。
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まさに“宮殿”か?と思うような光景が!階段の途中で思わず足を止めて撮った一枚。
頭上にある、イスタンブール市街の喧騒とは別世界です。

そのまま階段を下りていき、備え付けられた通路をてくてく歩いていきます。
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地下というだけでも何かアヤシイ感じがしますが、ライトアップされた柱がより幻想的な雰囲気を盛り上げてくれます。空気はほんのり生暖かく、湿気を帯びていて…。

水の中を覗くと、たくさんの魚がいました。
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都市の生活を支える水を確保する目的で、この貯水池が造られたのはローマ時代。4世紀頃には既に機能していて、一度焼失した後、6世紀に再建されたそうです。

しかしその後、忘れられていったのか、コンスタンティノープルの陥落後100年近くもの間、トルコ人達はこの貯水池の存在を知らなかったそうです。昔からこの辺に住んでいたギリシャ系の住民達がバケツで水を汲んだり、魚釣りをしていたことにより気が付いたとか。いつの時代も庶民は逞しいですね。

様々な形の柱がある中でも、目立つ存在の一つがこれです。
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涙目の円柱」と呼ばれているらしい。

もっとアップで撮ってみました。
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ほんとに泣いてるみたい…(゜o゜) ちょっとコワイ…。私のほうが涙目になりそうでした(笑)

しかし、これはまだ甘いです。この地下宮殿で最も存在感があるのがコチラ!
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楽しみにしていたものなので、一緒に写ってみました(笑)

小さくて分かり辛いと思いますので、アップでどうぞ♪
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コワイ…恐すぎるぅぅ。白目むいてますよね…。

一つだけではありません。さらにもう一つ、アップで♪
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目がイッてますよね…。微笑み具合が、よりコワさ演出していますぅぅ。

これら2つのメドゥーサの首は、修復工事で泥水を汲み上げていった際に発見されたものだそうです。なぜ逆さま・横向きで設置されているのか?どうしてここにあるのか?などについては諸説あるそうですが、どれも断定はできず、今も謎のままだとか。

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柱以外は特に何があるというわけでもない、だだっ広い空間。しかし、なんともいえない神秘的な場所。
とても強い印象が残ります。

旅の後に知ったのですが、ここは「007 ロシアから愛をこめて」のロケ地としても使われたそうです。

それだけで興味を持ち、他には一切事前知識なくレンタルして観たところ、なんだか画像が古い。
そして物語がすすんで登場した地下宮殿(らしき)建物の様子は、今とは違うものでした!

調べてみたら、この映画は1960年代のもの!当時の地下宮殿はまだ観光施設としての設備が整っておらず、水はもっとなみなみと湛えられ、小船で移動するシーンもありました。ライトなどももちろんなく、暗くて、中に入るには相当勇気が必要そうな雰囲気…。

ここからさらに興味を持ち、本でも調べてみました。
どうやら1980年代半ば頃から改修工事が始まり、水が汲み上げられ、足場が取り付けられ、今のような姿になったようです。「コンスタンティノープルを歩く 」という本の中では、1988年1月の朝日新聞で、メドゥーサの首が紹介されていたとの記述もありました。日本でも話題になっていたのですね!

「007」ってまともに観るのは初めてだったのですが、映画自体もなかなか良かったです。
昔のイスタンブールの風景などは見ているだけで楽しかったですし、めちゃくちゃキレイだなぁ~と思った女優さんがイタリア人だったりと、ストーリー以外の部分でも発見がありました。
イスタンブールへ行ったことのある方には、特にお勧めです。ローマへ行った後に「ローマの休日」を観るのと同じ気分を味わえることと思います♪

余談ですが…「007 ロシアより愛をこめて」って、プレステ2とPSPのソフトもあるんですね。ちょっとやってみたいと思いつつ、買ったらブログ放置をしてしまいそうなので躊躇しています(笑)

●軍事博物館@新市街
陸軍学校の建物を改装して造られた博物館。膨大な量の武器・防具が展示されています。

前庭にいきなり大砲。
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最も興味深かったのは、やはり15世紀半ばのコンスタンティノープルの陥落に関わるものです。
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見た瞬間にテンションが上がったこの鎖!ビザンツ帝国が金角湾を封鎖した際に使ったものです。

はぁ?と思われる方のために、図で解説します(笑)
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陸の城壁の外側にはびっしりとトルコ軍、マルマラ海にもトルコ海軍、とにかく金角湾内にだけは侵入させまいと、入口を封鎖したビザンツ帝国。赤字の「ここの鎖」部分で使われたのが、上記写真の鎖です。

なんとか踏ん張っていたビザンツ側でしたが、当時のオスマン・トルコはとにかく勢いがあり、もの凄い物量作戦で攻めてきます。そしてなんと、船を一旦陸地にあげ、よいしょ!と湾内へ侵入するという強引さで、とうとうビザンツ包囲網を完成させました。

まさか当時の鎖にお目にかかれるとは思ってもいなかったので、大感激♪ …という訳なのです。
遠路はるばるトルコまで行って、鎖にはしゃぐ変な女ですみません(笑)

さてその後、広い館内を迷いそうになりながら歩いていると、博物館職員の方が手招きして「こっちの部屋も面白いからぜひ見て」というような事を言っています。なんだか分からないまま入ってみると…。

塩野さんの「コンスタンティノープルの陥落」で読んだ場面が目の前に!またまた感激です!
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絵と人形を使って、リアルに当時の戦いの様子が再現されていました。これスゴイです~!
上の図でいえば、陸側の城壁部分のところですね。壮絶な戦いだったことがよくわかります。

すっかり大満足状態でしたが、種類別に展示された剣・盾・兜・銃などの展示も圧巻でした。
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細かな装飾が施されたものが多数あり、武器というよりは美術品を見ているような気分になります。

順路を進んで近代にうつると、ヘビーな資料もありました。人一人の力では持ち運べないサイズの兵器を使う時代になってくると、気分も重くはなりましたが、せっかく来たのだからしっかり歴史を見ておこうと思い、じっくりまわってみました。

実はここで最も楽しみにしていたのは「軍楽隊」のコンサート。しかし、係の人に「今日は休みなんだ」と言われてガックリ…。残念ですが、次回の楽しみとしてとっておきます。
世界有数の規模で入場料は3TL(約200円)とお得値段なこの軍事博物館、お勧めの場所です。


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Istanbul 新市街 -2009年秋 トルコ- [Turchia -トルコ-]

今回はイスタンブールの新市街の様子をUPします。前回の旧市街と同じくヨーロッパ・サイドです。

ドルマバフチェ宮殿
19世紀半ばに造られた西洋風の宮殿。16年の歳月を費やして建設されたこの宮殿は、トプカプ宮殿に代わり、オスマン帝国の公式宮殿として使われるようになったそうです。

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入り口の門の前に人がたかっていて、その中心には…

名物(?)らしい門兵さんがいます。
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微動だにしない(笑) たくさんの観光客に囲まれて写真撮られても、完全無視(笑)

チケット買おうと並んでいて、ふと見たらこんな光景が!立ったまま死んでないか、確認中??
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それにしても、距離近すぎる…。と内心突っ込んでしまいました。

内部はガイド付きでの見学のみ。写真撮影は禁止でした。
なので、見学終了後、外に出てから外観を撮影。とにかく広大なので、ほんの一部ですが…。
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外側と同じく、内部も西洋風で、ほぼヨーロッパな感じでした。もの凄く巨大なシャンデリアがあったり、内装の豪華さはどう文章にしていいか分からないほどでしたが、“トルコ的”なトプカプ宮殿のほうがいいなぁと思ってしまったのは、旅人のワガママ。とはいえ、ここもイスタンブール観光では外せない場所。
考えてみれば、日本にも近代化を目指した、同じような流れがあったであろうし。近代トルコの父として慕われている、アタテュルクが息を引き取った部屋の時計は、その時間、9時5分で止まったまま。

ボスポラス海峡に面しているため、対岸アジア・サイドがよく見えます。警戒中の衛兵さんも。
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ボスポラス海峡クルーズをすればこの宮殿を海側から見れたのですが、今回は叶いませんでした。
次は必ず!!

タクシム広場とイスティクラル通り
ユネスコ世界遺産に登録されている旧市街とは違う雰囲気の新市街には、ショッピングやカフェめぐりにぴったりの、オシャレな通りもあります。
新市街の中心的場所はタクシム広場
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円形の広場の中心にあるのは共和国記念碑。イタリア人彫刻家の作品だそうです!

このタクシム広場から南下する道『イスティクラル通り』は、新市街の中でも賑やかな通りとして有名。
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こんなレトロなトラムも走っていました。

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カフェの店先には魅惑的なお菓子の数々が並べられてて、気になる気になる。

ということで、誘惑に負けて中に入ってしまったり。なかなか前に進まない(笑)
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オズスット』という名のカフェ。トルコ国内に多数店舗を持つという、スイーツ有名店らしいです。
ここで食べたレモンチーズケーキと、カプチーノ♪ めっちゃ普通ですみません(笑)
トルコ料理については後日まとめて記事にする予定ですので、お腹空かせて待っててください!

おみやげ物屋さんも、見てるだけで楽しいものばかり♪
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これは『水タバコ』用の道具。バザールの片隅や、レストランのテラスなどでトルコの人々が吸っているのをよく見かけました。実際に使われていたのはどれも大きなサイズのものでしたが、インテリア用に買っていく人も多いらしく、お土産物屋さんには小さくてきれいな色のものが沢山売られています。

ある路地にて
そんな賑やかなイスティクラル通りからそれて、日曜だけ開催しているという市場を目指してみました。
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こんな小道を100mちょっと進むと、大きめの道にぶつかります。

そして、大通りを渡った先は、数分前までいたイスティクラル通りとは全く違う雰囲気。
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いきなり目に付くゴミ…。この日はトルコ滞在4日目。それまで道端にゴミが放置されているのなんて見なかったし、トルコ人はキレイ好きなのだという印象を持っていたのでちょっとびっくり。

見上げれば、窓ガラスがバリバリ状態。
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今は使われていないのでしょうね。新しい建物と、こういう建物が同居していたこの界隈。

なぜかバナナの箱。こんなものまで気になって、キョロキョロしながら歩いてしまう…。
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どうやらこの辺は生活空間のようです。洗濯物が大量にはためいていました。
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イスタンブール中に溢れているのでは?と思っていた観光客の姿は全くなく、かわりにいたのは無邪気に遊んでいる子供達。人通りが少なくて静かだったので、この子達の姿を見て少し安心しました。
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しばらく進むと、白いテントが見えてきて、市場に到着。
道の両側にびっちりと並んだお店には、生活に密着した品々がてんこ盛り!
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やら、スパイスらしきものも。しかし、なんだかよく分からない(笑)
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漬物?でしょうか?
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得体の知れないものが…「げってんのゴミ箱」みたいなポリバケツに入ってる(笑)

食品関連が多く、他に生活雑貨も見かけました。観光客用の品などは全くないので、呼び込みもなく、逆に寂しいくらいです。少し見学して、またイスティクラル通りに戻ることに。

来たのとは違う道を歩いていたら…。
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遺跡か!?と思うような建物に遭遇しました。壁から木が生えちゃってるんですけど…。

内部も相当スゴイことになってる模様。あまりにも衝撃的で、ズーム使って観察してしまいました。
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地震大国ニッポン出身者としては、こういうの見るとヒヤヒヤします…。

しかし、それは余計なお世話ですよね。
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日曜の昼下がり、お出掛けする家族連れの姿を見ていると、ここで暮らしている人の日常にお邪魔している自分が異国人であることを強く感じる。この街の、違う一面を垣間見たひと時でした。


●ガラタ塔
さて、無事イスティクラル通りへ復帰。さっきの風景は夢だったのかと思う程、活気があり、また賑やかな呼びこみにもあう。ここで一人旅中の日本人女性と知り合いました。

彼女と共にイスティクラル通りをずんずん南下して、旧市街との境界になっている金角湾方面へ向かい、ガラタ塔へ。最初にここに塔が建てられたのは6世紀頃、今あるのは14世紀にジェノバ人がビザンツ帝国を監視するために建設したもの。コンスタンティノープル陥落当時は中立を表明していたジェノバ人ですが、おそらくこの塔から、複雑な心境で戦いの様子を見ていたことと思います。
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オスマン帝国時代になってからは牢獄天文台として使われていたそうですが、現在は最上階にナイトクラブがあり、ベリーダンスなどのショーが観れるらしいです。ギャップが激しい…。
これを知って、私の心境は複雑になりました。当時のジェノバ人が知ったら…きっと喜びますね♪ベリーダンスは肌の露出度高いし、彼らはなんせイタリア人だから(笑)

ちなみに、展望テラスもあり、上れるようになっています。一緒に来た方は、この日に絶対に上るという決意を持っておられましたが、私は天気の良い日に景色を堪能したかったのでエレベータの前で別れました。しかし、結局最終日まで曇りか雨ばかりで…登るタイミングを失った私です…。無念。

余裕を持ってイスタンブールに滞在したはずなのに、次回へ持ち越した場所がたくさんあります。
やはり、事前の計画は大切ですね(笑)


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Istanbul 旧市街 -2009年秋 トルコ- [Turchia -トルコ-]

10月28日午後、成田空港を出発。29日深夜1時頃イスタンブールへ到着。
タクシーで宿へ向かい、まず私を迎えてくれたのはライトアップされたブルーモスクでした。
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トルコで最初に撮った写真です。木が邪魔ですが、部屋の窓からこのようにモスクが見えました。

無計画にほっつき歩いた私のトルコ旅。時間軸に沿って書くと収集がつかなくなりそうなので、地域別・テーマ別に写真を整理し、まとめていきたいと思います。

まず今回は、イスタンブール一番の見どころ集中地区、旧市街スルタンアフメット地区を。

トプカプ宮殿
コンスタンティノープルを陥落させたマホメッド2世の時代(15世紀)に着工し、その後約400年間、オスマン朝のスルタン(支配者)達が暮らした宮殿。私がトルコで最初に訪れた場所です。

広大な敷地の中に、歴代のスルタンが増築を重ねて現在の姿になったとか。広すぎて全部は紹介しきれないので、かいつまんで写真をUPします。←大雑把ですみません。

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最も心惹かれたのは、これらの美しい装飾。壁といい天井といい、細かな模様が至るところに。

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見慣れたイタリアの建築物とは違う美しさで、何を見ても新鮮に感じました。

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低めのソファで、ゆったり寛げそう。床が近い感じは、日本人的に親近感湧きますね。

高台に位置するため、見晴らしも良いです。
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左手はヨーロッパ側、右手はアジア側。間をボスポラス大橋が結んでいます。
船がレースしているように見えますが…。そうではなくて、普通のフェリーです(笑)

このように素晴らしい場所なのですが、観光客の量が半端ではなく、大混雑していました!
私にとってのトルコ初日であるこの日(10月29日)は、なんと『共和国の日』という祝日。そのせいもあったのかもしれませんが…。しかし、転んでもただでは起きない私です。イタリア人のグループを発見し、しばしストーキングしてみました♪ 英語ガイドの説明は盗み聞きしてもさっぱり分かりませんでしたが、イタリア語はちょっと理解できて、嬉しかったです。

そして、人の数にも圧倒されましたが、一番驚いたのはカメラ(笑) ほぼ全員が日本製のカメラをぶら下げて、ひっきりなしに写真を撮っていました。ここ数年、日本人以外の人々がカメラを首からさげている姿を目にすることが多くなってきてはいましたが、あまりの写真部の多さにびっくりしてしまいました。しかも一眼レフの普及率も相当なもの。いちいち“canon”とか“sony”とか“Nikon”とかが目について、気が散る~(笑)

敷地内に多数ある建物・部屋。中に入ってまず目に飛び込んでくるのは、こんな写真部員だったり(笑)
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まあ、滞在2日目以降は、そんな光景にも慣れてきましたけど…。って、私も写真部だし(笑)

あっという間に2時間が経過。
ハレムも見たかったのですが、この後約束があったため断念。気ままな一人旅…のはずでしたが、初日の朝からはじまった急展開で、なぜかせわしない(笑)

スルタンアフメット・ジャーミィ(ブルー・モスク)
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ブルー・モスクは前回虹付きでUPしたので、今回はベタな観光客姿の写真を(笑)
写真はバスがいない時を狙って撮ってもらいましたが、この周辺は常に観光客&観光バスがうようよしています。私が行ったこの時期はどちらかといえばオフシーズンなので、本格的な観光シーズンにはどんな混雑になるのか…。きっとローマもびっくりな状態でしょうね。

ちなみに周囲を警戒中の警察官もいます。街を案内してくれたトルコ人E君とここを歩いていたら、なんと彼が警察に連行されてしまうというハプニングもありました。どうやら、いたいけな日本人(私!)に付きまとっている不審者と勘違いされた模様…。実際には、怪しい人ではないのですが…。
旅って色んなことが起こりますね。この辺の事情を詳しく書いていると長くなるので、省きます。

さて、内部へは、最終日の朝早い時間に行ってみました。
入り口で靴を脱ぎ、貸し出し用のスカーフを頭に巻いて入ります。
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キリスト教会ばかりを見慣れてきた目には、椅子もなく絨毯を敷き詰めただけのシンプルな構造に映るのですが、細部の装飾の美しさは別物でした。

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ドーム内には260もの小窓があるそうです。そこから差し込む朝日の素晴らしさはご覧の通り。
飾られた約2万枚のイズニックタイルが青を主体としていることから『ブルーモスク』という愛称が付いたそうです。一口に青といっても、淡いものや濃いもの、グリーンに近いものなど様々。

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昼や夕方には別の角度から光が差し込み、また違った表情を見せてくれるのかもしれませんが、観光客の少ない朝がいいかもしれませんね。私が外に出るのと入れ違いに、大量の観光客グループがやってきていましたから…。

アヤソフィア博物館
ブルー・モスクと向かい合うようにして建っているのがアヤソフィア博物館。ギリシャ語では『ハギア・ソフィア』 -『神に捧げられた叡智』という意味だそうです。元々はコンスタンティヌス1世の時代に教会として建築がはじまり、1453年のコンスタンティノープルの陥落後にモスクに作り変えられたという、独特の歴史を持つ建築物。

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内部の素晴らしさは絶句モノでした!
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キリスト教の聖母子(上部)とイスラム教の円盤(上部左右)&ミンバル(右手)が一枚の写真に収まっているところがスゴイ。現在は無宗教の博物館として公開されているからこその、不思議空間です。

大ドームは工事中?のようでした。
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しかしこれも巨大なカーテンのようで、圧倒される眺めでしたね。

2階のギャラリーへは、石畳のスロープを登っていきます。
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いい雰囲気なので、観光客が少なくなるまでじっと待ち(笑)撮影してみました。
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せっかくなので、大量の観光客の頭もご覧下さいませ。わさわさと…(笑)
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右側の看板のついている柱は『聖母マリアの手形』。この柱のくぼみに手を入れようと、みんな集まってきてるんです。

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ブレてますけど、この穴に親指を入れて、残りの4本の指先を柱から離すことなくぐるりと一周できたら願いがかなうと言われているそうな。ちなみに私は成功したのですが、あまりの混雑で焦ってしまい、お願い事するの忘れていました(^^;

☆この3箇所はイスタンブール観光で外せない場所だと思います。見ごたえも充分!
全て徒歩で回れる狭いエリアに集中していますが、じっくり見ていくと結構時間がかかります。それに、観光客の量がスゴイし、圧倒される素晴らしさなので、一気に見るとちょっと疲れてしまうかも?です。私は、初日にトプカプ宮殿、2日目にアヤソフィア、最終日にブルー・モスクと、かなりのんびりペースで巡りました。でも、時間に限りがある場合は、ささっと1日で鑑賞できると思います。旅のスタイルにもよると思いますが、一つの参考にしてくださいませ。


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帰国報告 -2009年秋 トルコ- [Turchia -トルコ-]

トルコから戻ってきました。 
約1週間、実質5日間ではありましたが、色んな人と出会い、内容の濃い旅となりました。
トルコ人達はテンションが高く、思っていたより(失礼!)働き者で、キレイ好きな印象でした。客引きはちょっとうっとうしく感じることもありましたが、基本的にはとても心優しい民族ですね。親切にしてくれた人々ともっと沢山話をしたかったのですが、挨拶程度のトルコ語しか知らず、何度もどかしい思いをしたことか…。英語でも話しかけてくれるのですが、私の英語力は中学生以下…。それらがさらに、イタリア語で上書きされてしまっていて、英語を話しているつもりでも所々の単語がイタリア語になってしまうという意味不明な状態でした(笑)日本語を話すトルコ人もいましたが、あくまで少数。それに、イスタンブール以外では英語もあまり通じないらしいので、次に行くまでに、少しでもトルコ語を話せるようになりたいです。言葉を勉強したい!と思うほど、魅力的な国でした。

そして、初めて訪れた国なのに、なぜかトルコの空気は肌によく馴染み“私ここに住めるかも!”なんてふと思ったり。とにかく、イスタンブールはとってもとってもエキサイティングな街でした。

まずは、この旅で最も印象に残ったある朝の風景を。ブルーモスクと虹です。
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この時期のトルコは雨が多く、少し残念な気分にもなりましたが、この見事な虹を見た瞬間、息が止まるほど感動しました。こんなに濃くて、くっきりとした虹を見ること自体まれですし、イスタンブールの象徴的存在であるブルーモスクとのコラボシーンなんて、めったに見れるものじゃない!と大興奮(笑)

そして、この時の私の位置から振り返れば、ボスポラス海峡の入り口。
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こちら側はヨーロッパ、遠くに見える陸はアジア側。
海峡に入ろうとする船がスポットライトを浴びているように見えて、こちらの風景にもしばしうっとり。
こうして遥かな昔から、多くの人や物が行き交っていたのでしょうね。ぼんやりと、この街の長い歴史に思いを馳せていると、眩暈がしてきました。

旅のお話やトルコの風景は、今後ゆっくりUPしていきます。しかし、珍道中の模様をすべて書くとスゴイことになりそうなので、コンパクトにまとめようと思っています(笑)

帰国報告の他にもう一つ、嬉しい報告を聞いてください!!
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なんと私、Rangerさんのブログ3周年記念プレゼントに当選しました!!
日本に戻って早々にこんな素敵なデキゴトがあるなんて、思ってもいなかっただけに大感激です!
写真が上手く撮れなくて申し訳ないのですが、艶のある黒で手触りも良く、上品かつカッコイイです♪
Rangerさん、ありがとうございました(^^) 大切にしますね♪

さて、明日からは日常生活が始まります。仕事ですねー。
トルコでは毎日チャイ&トルコ珈琲だったので、お茶で身体を日本モードへ戻しました。
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1週間ぶりの日本茶は、贅沢なことに品評会茶葉、しかもゴールド。トルコへ旅立つ前にGETしておいたのです。…このお茶については、今更私が説明しなくても、皆さんすでにご存知ですよね(笑)
少し濃いめに淹れてみました。そしてあまりの美味しさに、思わず一気飲み♪

そういえば、明日の午前中予定していた授業、インフルエンザで学級閉鎖のため延期となりました。
2学期始まってすぐの頃からあちこちで学級閉鎖の話は聞いていますが、おさまる気配がないですね。そんな場所で仕事してるのに、今までのところ全く感染もせず、ウイルスが私を避けてる?としか思えない状況です(笑)。しかし、油断大敵!このお茶で毎日喉を潤して、大流行中のインフルエンザにも対抗したいと思います。皆様もどうぞ、お気をつけ下さい。

それでは、さくっと社会復帰すると共に、明日からブログの訪問も再開したいと思います♪


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