せせらぎの街で美味しい珈琲に出会う -三島市- [Giappone -日本の街-]
本日の三島は曇り時々雨、合間にちょっと晴れ、という忙しいお天気でした。午前中仕事を終え、昨日バスの窓から見かけて気になったイタリア料理屋さんでランチ。「たっぷりお野菜のミニコース」を注文。
まずはカラフルなお野菜と3種類のソース。イタリアン味噌ソース、自家製マヨネーズ、アンチョビソースとどれもめちゃくちゃ美味しい!ミネストローネにたっぷり入ったお野菜も身体に優しい味。
前菜は奥から、ハーブ入りクリームチーズ、野菜のトマト煮込み、スモークサーモンとエビ。パスタはドライトマトと野菜を選択。”たっぷりお野菜”の名前に偽りなく美味しい野菜を堪能できました。
☆SpiceのHP☆ 伊豆箱根鉄道広小路駅のすぐ近くにあり、店内は白と木の明るいインテリア。野菜は地元の農園から新鮮なものを仕入れているというこだわりのようです。
お店を出て、道を挟んだ向かい側の川のほとりに休憩所があり、そこから川沿いに少しだけ奥へ進むと「時の鐘」というのがあります。江戸時代に三島の宿場に時を告げていたものだとか。
一旦ホテルへ戻り、細かい仕事をさっさと処理してお散歩へ出発!駅前のホテルから徒歩で三嶋大社へ向かいます。せせらぎの街三島ではこんなのも見かけます。街角で豊かに湧き出る水を見て、噴水や流れっぱなしの蛇口があちこちにあるローマを思い出しました。水が豊富なところが似てますね。
三島駅と三嶋大社のちょうど中間辺りにある白滝公園入り口には、和風な公衆電話BOXがありました。風景に溶け込んでいてぱっとみ分からないですよね。
白滝公園。湧き水の時期にはごうごうと水が流れているらしいのですが、この時期は控えめな水量。
公園から続く桜川沿いの水上通りには柳の木が連なり、
川では鴨がお食事中。
川の流れに翻弄されてくるくる回ったりしてました。水が透明なので必死にバタ足してる姿が丸見えで可愛い(笑) 藻を食べてるのかな??
水上通りをそのまま進むと三嶋大社の入り口へ辿り着きます。
駅から徒歩圏内の所とは思えない静謐な空気が漂う。中に入っておみくじを引いたら”吉”とでました!実は私は大吉キラー(ほぼ100%の確立で大吉を引き当てる達人)だったのですが、ここ何回かは吉や小・中吉。大吉ばかりが続いていた数年間は、おみくじ引く時に”大吉じゃなかったらどうしよう・・・”と、しまいにはプレッシャーになっていましたが、1回外してからは解放されて”今回は何が出るかな?”と、純粋におみくじを楽しめるようになりました。
三嶋大社本殿。ちゃんとお参りしておきました。
「天然記念物 三嶋大社の金木犀」です。花はなくても周辺には甘い香りが漂っていました。それにしても大きい!支えがないと倒れてしまうんでしょうね。推定樹齢は1200年だそうです。
敷地内にある宝物館付近でなんだか奈良を思い出す匂いがしており、視界の端に茶色いものが・・・と思ったら鹿がいる!鹿といえば奈良公園ですが、三島にもたくさんいました。
このようにぼーっとしているチームと、土をほじっているチームと2種類の行動パターンを確認しました。
宝物館そばの茶屋では”福太郎”というお餅を餡で包んだお菓子を食べることができます。
伊勢の赤福に似た感じですが、こちらは草餅なので甘さは控えめに感じます。お茶つきで200円也。
お茶屋さんの裏手へ抜けていくと”三嶋暦師の館”というのがあるようなので行ってみることにしました。
所々に方向を示す目印があり、方向音痴に優しいところが好印象。両側に歴史を感じさせる家並が続く細い道をほぼ迷うことなく館までいけます。(一度も迷わず!と言えないところが悲しい・・・)
中も見学できるようでしたが、閉館時間ぎりぎりの到着だったため諦めました。
一通り見て満足し、もと来た水上通りを駅方面へ。
この通りには三島ゆかりの文学者10名の句碑が並んでいて、”水辺の文学碑”と呼んでいるようです。
戻りつつ、行きに見かけて気になったお店の前で立ち止まり、入ろうかどうしようかしばし悩む。こだわりの珈琲が飲めそうで、看板にはマチュピチュのアクセサリーなどもあると書かれているのが非常に気になっていたのです。結局誘惑に負けてお店の中へ。
お店の中は和風、センスよく和食器・アクセサリーなどが飾られていて、私の大好きな空間!座敷にあがって窓辺に陣取り、珈琲を注文して待つ間に店内を見学。「なんでマチュピチュなんですか?」と感じの良い少し年上の女性オーナーにお聞きしたら、近くに住む方の友人がマチュピチュでアクセサリーを作っており、それを日本へ送ってもらって販売しているとのお答えでした。なるほど~!丁寧に淹れて下さった珈琲はとっても美味しくて、器も素敵。
ぼーっと外を眺めつつ、ゆっくりゆっくり味わいました。久しぶりに時間を忘れる体験。
が、しばらく後、気が付けば新たに来店されたお客さんと女性オーナーのお話の輪の中に入り込んでしまっていました。お客さんは”木削り”を教えておられる方で、約3ヶ月おきに日本とアメリカを行き来してらっしゃるとのこと。海外生活にも憧れますが、日本も捨てがたい私のような人間にとっては定期的に海外と日本を往復する生活はまさに理想!目がきらきらしてしまいました。日本でのお住まいは横浜だそうですが、全国各地をまわって木削り教室をやっておられ、来月は東京でも開催予定があるそうです。私はものすごーく不器用なんですが、せっかくのご縁だしチャレンジしてみたい気持も大きくて、現在行く気満々!参加したら記事アップします!
ふらりと入ったお店で美味しい珈琲と出会いに恵まれ、今まで仕事場所の一つとしか思っていなかった三島が大好きになりました。女性オーナーのお人柄も魅力的だし、このお店には出張時には毎回通いたいな~と思いました。お店の名前は”風珈”。水辺の文学碑通り沿いにあります。
いいじゃん!いいじゃん!
広小路は鰻をよく食べに行きましたね~
三島在住の従兄弟数人は大社で結婚式を挙げたんですよ
あの境内を列を成して練り歩くんです(笑)
by pace (2008-08-29 00:57)
カップとソーサー、おしゃれですね。
落ち着きます。
by こうちゃん (2008-08-29 13:49)
景色も食物も素敵ですね。
福太郎、食べたいです。
by yukitan (2008-08-29 19:05)
>paceさん
三島在住の従兄弟がいらっしゃるとは!!まさか、日本全国各市町村に
親類縁者友人知人がいたりしませんよね?(笑)
あの広くて神聖な雰囲気の三嶋大社での結婚式、日本人として憧れます。
そういえば、時の鐘の近くの鰻屋さんでも入店待ちしてる人たくさんいました。
すごく気になりましたが、ランチ食べた直後だったのでさすがに・・・(^^;
>こうちゃんさん
珈琲を出された瞬間、カップ&ソーサーに目が釘付けになりました。
商品の並べ方や使っている食器、店内の飾りに至るまで全てが気持ちよく
調和とれていてほんとに居心地良かったです。オーナーさんは特にインテリアを
勉強したりした訳ではないとおっしゃっておられたので、元々センスが良い方
なんだなと思いました。
>yukitanさん
駅から三嶋大社までを軽く散歩するだけのつもりでしたが、歩きながら目に
写る景色に情緒があり、気が付いたら大量に写真撮っていました。
何より感動したのが、街中を流れている川の水の透明度の高さです。
「福太郎」は、1月に行われる”お田打ち神事”に登場する福太郎の顔を
おもちにしたものなんだそうです。よーく見ると顔の形してますよね。
by Pace (2008-08-29 23:43)
最後の1枚、素敵ですね。
窓辺の雰囲気と器がよく合ってます。
by manzo (2008-08-31 11:03)
>manzoさん
窓の外は鴨の泳ぐ(流されてる?)川と柳の木、目の前にはもみじのミニ盆栽。
これだけでも癒される空間でしたが、この珈琲カップ見てうわーやられた!
って思いました。
明日は日帰りですが、また三島なので時間があればこの雰囲気をもう一度
味わいに行ってきます。
by Pace (2008-09-01 00:06)
白滝公園の写真きれいですねー。
水面に映る緑がいっそう夏っぽい
彩りをきれいに見せてますねー。
by くろた (2008-09-01 11:25)
>くろたさん
雨上がりだったので、葉っぱがきらきらしててとっても綺麗でした!
三島は関東より暑くて軽くサウナ状態ではありましたが(笑)、視覚からは
爽やかさを満喫できました。
もーきちくんが三島を旅することがあれば、ぜひ三嶋大社お参りさせてあげて
下さい。
by Pace (2008-09-01 23:13)
福太郎、おいしそーーですね♪
自分のblog、あんなマイペースな感じですが、
御気分転換がてらにでも見て頂ければうれしいです☆
by お茶屋 (2008-09-05 09:27)
>お茶屋さん
コメントありがとうございます。
福太郎はさっぱりした甘さでお茶によく合う美味しさでした!
マイペースであんなにステキなブログが作れるなんてすごいです。
今後もちょこちょこと伺いますので、お茶の世界を堪能させて下さい。
by Pace (2008-09-06 00:20)