Roma 最終日 前篇 -2010年イタリア- [Italia -イタリア-]
6月6日(日) イタリア最後の日。
昼過ぎに空港へ着けばいいので、午前中は時間があります。しかも、素晴らしく贅沢な快晴。
となれば、行きたいところへ行っておくべきでしょう。
念のため、バスのルートを確認。疲れたら即バスを利用しようという魂胆です(弱)
目的地へと向かう途中、久しぶりに『フォーり・インペリアーリ通り』を通過しました。
観光客が動き出すには少し早い時間だったので、人も車も少なめ。
喧騒が名物(?)のローマ中心部で、この穏やかさは貴重かもしれません。
通りからは古代ローマの遺跡が一望のもと。
中央部分に写っているのは『クーリア(元老院)』ですね。
周囲はガレキに近い状態なのに、ほぼ完璧な形で残されている!?と驚いてしまいますが、実はこれ、20世紀になってから復元されたものだそうです。
必死に想像力を働かせても、在りし日の姿を思い浮かべるのは難しいです。
しかし、私は復元イラストが描かれた本を持っているので安心(笑)といっても、かなり前に購入し、家の本棚にしまっているので、この時は持っていませんでしたが…。
そのままずんずん歩いて行くと、ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世記念堂が見えてきます。
いつ見ても堂々としていて、非常に目立つ建物です。
勇ましい像だなぁと見惚れていたら、カモメがやってきました。
中央部にいるの、分かりますか? 面白い組み合わせで、思わず微笑んでしまいましたよ。
さて、第一目的の『Santa Maria in Aracoeri教会』は、この裏手にあります。
ローマ留学時代の須賀敦子さん(何度かブログにも書いている、私の大好きな作家さん)にとって、ここの階段は「聖の表象」として心に刻まれたものだとか。
うわー!!こわー!! 写真で見て知ってはいましたが、実際スゴイ階段です…。
これって登るんですか?エスカレーターとかないんですか?と、分かりきったことを自問自答してしまいました(笑) ぼーっと見上げてても埒があかないので、気合いを入れて登りましたよ。
頑張って登りきって、ふと右手に視線をやると、『カンピドリオ広場』が見えました。
ここはもちろん、以前に行ったことがありますが、こうして上から眺めるとまた違う印象です。
ミケランジェロが設計したことで有名な場所…ですが、完成したのは彼の死後。
イタリア的まったり時間…とも言ってしまえばおしまいですが、偉大な人物の後を引き継ぐ人間が、きちんと現れるのが凄いところだと思えます。
話が逸れました。
教会の中は誰もおらず、しんとした空気とふわりとしたユリの香りで満たされていました。
この静けさとユリの香りという組み合わせは、一瞬で酔えますね。
しばらくすると、小奇麗な服装のグループがやってきたので、何か行事(?)があったのでしょう。
そのためのユリだったのかもしれませんが、この教会は香りと共に、忘れられない一つになりました。
外へ出て、現実と対峙。上から見るとまた怖い~。
脱出ボタンか何かないかと、キョロキョロ辺りを見回してたら翼が見えた!
その翼を下さい。
…返事がないので、自力で降りました。(当たり前?)
次の目的地へ向かう前に、さきほど上から眺めたカンピドリオ広場へ行こうかと思いましたが…
坂道だし、行ったことあるし…。と自分に言い訳して止めておきました。(^^;
ローマは7つの丘の上につくられた街であることを、改めて痛感。
では、次の目的地へと向かいましょう。
古代ローマの建造物だけじゃなくて
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の建物もあるんですね~
イタリア初代国王として威厳を保っていますね♪
by jinn (2010-09-15 01:02)
ローマもいろいろいったのに、もう記憶のかなたです。なに食べたかも覚えてないかも。当時Blogがあったら。
目的地はどこでしょう?続きが楽しみです。
by Tomo (2010-09-15 02:34)
イタリアへ行くと糸杉が目につくところと傘松が目につくところがありました。
ヴィットリオ・エマヌエーレ二世記念堂はなぜか評判がよくないですね。
前の広場で眺めたり写真撮ったりしたことを思い出しました。
(行方不明のアルバムを探そう^^)
by 斗夢 (2010-09-15 08:14)
階段・・・
これは見上げた瞬間にげんなりしますね^^;
by お茶屋 (2010-09-15 10:19)
こんにちは。
パソコントラブルでがたがたしているうちに、イタリア最終日になっていました。この松の姿を見るとレスピーギの「ローマの松」が浮かびます。2枚目の写真はもしかしてアッピア街道ですか。最終日の午前中にこんなに豊かな散策なんて、やはり旅慣れた方は余裕ですね。それにしても重厚な教会ですね。いろいろな物語が秘められているのでしょうね。
by sig (2010-09-15 11:07)
やってきたカモメ、癒されます〜^^♪
しかし、すごい階段ですね・・
見るだけで息切れしそうです^^;
by ikuko (2010-09-15 15:20)
Paceさんはイタリア語がしゃべれるからこうやって余った時間を有意義に過ごせて羨ましいです。
最終日って達成感充実感とせっかく交わった感じから離れる寂しさでなんだか変な感じがしますよね。その思いとは裏はらに自由な自分もいて。一緒にイタリア旅行した気分に慣れました。ありがとう!
by カエル (2010-09-15 20:40)
>jinnさん
ローマは古代~現代まで時代が積み重なっている街なので、思わぬところで
ちゃんぽん状態だったりして面白いですね♪
フォーリ・インペリアーリ通りをまっすぐ行くと、V・EⅡ世記念堂の右側に
出るようになっています。目立ちすぎるから、ローマの人々には不評だったと
聞いたことがありますが、この白さはいつ見ても眩しいです(^^)
>Tomoさん
ブログに書くと旅のメモになりますし、後で見返してまた楽しめますよね♪
写真も何も見ないで、過去の旅で何を食べたかを思い出すのは無理です(^^;
次の目的地は、絶対にTomoさんは行かれたことがあるだろうと思う場所と
あるカフェです。カピトリーノ広場から徒歩圏内で、ベタな観光地なので
あんまり期待しすぎないでくださいね(^^;
>斗夢さん
糸杉はトスカーナ、傘松はローマなイメージが強い私です(^^)
そうなんですよね、V・EⅡ世記念堂、地元の人たちには不評だったと聞いた
ことがあります。目立ちすぎで、街の雰囲気から浮いてるからでしょうか。
でも私は嫌いではないです♪ いい目印にもなりますし(笑)
過去のお写真、パリのように、ぜひぜひ記事でUPしてください!
>お茶屋さん
「ここから転がり落ちたら、確実に死ぬな…」と思いました(^^;
またこれ、滑りやすそうな感じの石だったので、かなりスリルありました。
よく考えたら私、以前(といっても何年も前ですが)にここ通過したことが
あるんですよ。なのにこの階段は、記憶にないんです。
苦手なモノは、自動的に視界から消えてしまうのかもしれません(笑)
>sinさん
「ローマの松」については知らなかったので、調べてみました!
知識を与えて下さってありがとうございます(^^)
2枚目は、フォーリ・インペリアーリ通りです♪アッピア街道はかなり前に
一度行ったきりなので、また行きたいです♪
私は残念ながら見れなかったのですが、この教会には「聖幼子」像があり、
世界中から奇跡を願う手紙が届くそうですよ(^^)
>ikukoさん
まるで自分のウチかのようにほっこりと羽を休めるカモメの姿を見て、
微笑ましい気持ちになりました(^^)
固い像と、カモメの柔らかそうな羽の質感の対比もいいですよね♪
この階段はハンパないです(笑) でも、おじいちゃんが登ってる姿を
目撃して、私も頑張ろうという気持ちになりました!
>カエルさん
全然イタリア語しゃべれてないです!(^^;
ローマは7回行っているて、ある程度地理を把握しているので効率的に
歩くことができるんですよ。他の街なら、右往左往してると思います(笑)
最終日は確かに特別な気持ちになりますね。私の場合、名残惜しい気持ちと
自分の部屋が恋しい気持ちとが共存し、葛藤してしまいます。
by Pace (2010-09-15 23:23)
懐かしいです~♡
新婚旅行で1カ月ほどヨーロッパを回った時に数日ですが寄りました!
でも、・・・ジプシー?の子供たちに囲まれて(^^ゞ
大変だった(;一_一)記憶が。。。
大丈夫でしたか??
by 甘党大王 (2010-09-15 23:40)
おはようございます。
イタリアも何回行っても、メーカーとサーキットばかりで、こんな良い風景に出合えておりませんでした。
次回は参考にさせていただきます。
by BPノスタルジックカーショー (2010-09-16 05:57)
階段を上るということは下りないといけないんですよね。お疲れ様でした^^
静かな教会とユリの香り・・・こちらにまでその静けさとユリの香りが漂ってくるようです☆
by つぐみ (2010-09-16 11:31)
ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世記念堂、初めてローマに行った時のガイドさんがウエディングケーキみたいな建物って言ったのがいつまでも忘れられません・・・
by mau (2010-09-16 21:27)
>甘党大王さん
ヨーロッパを一カ月ですか!とっても贅沢な新婚旅行だったのですね♪
そういう旅に連れて行ってくれる旦那さまを見つけたいです(笑)
イタリアに住んでる友人も、ジプシーに囲まれたことがあると言ってましたが
私は今まで経験ないんですよ。私、大きいから、敬遠されてるのかも(^^;
とはいえ、異国では常に注意が必要ですよね。
>BPノスタルジックカーショーさん
そのメーカーとサーキット巡りが羨ましいです♪
私は日本のサーキットしか知らないんですよ。Monzaには一度行ってみたいの
ですが、他の場所を優先してしまって未だチャンスがないままです。
次回イタリアへ行かれる際は、少しでも観光できるといいですね(^^)
>つぐみさん
上ったからには下りなきゃいけない…当たり前のことなのに、現実逃避
しそうになりました(^^; 上りは階段が壁に見え、下りの時には
身体がふわりと浮遊しているような錯覚に陥りました…。
ユリの香りをPCでお届けできないのが残念です。淡く漂ってくる感じ
だったのですが、強烈に印象に残りました(^^)
>mauさん
V・EⅡ世記念堂は地元では不評で、ウエディングケーキとか入れ歯(?)
とか言われているらしいですね(^^;
初めての時に持った印象って、後々まで忘れられなくなっちゃいますよね。
でも、個人的にはウエディングケーキは良いイメージだからアリなのでは?
と思っていたりします(^^)
by Pace (2010-09-16 22:37)
建物の全てが素晴らしいですね!
さすがRoma♪
歴史の重みを感じました^^
by guran (2010-09-17 20:28)
階段を昇れば、厳かな凛とした空気に漂うユリの香り…
香りが強いということはカサブランカかな?
心が洗われる感じですね。
by ちか (2010-09-17 21:37)
>guranさん
2000年以上の歴史が積み重なっていますもんね♪
ほんと、何度行っても飽きない街です(^^)
街のど真ん中にこうして遺跡が残っているのですが、違和感ないのも
凄いことですよね(^^;それも全てローマだから・・・でしょうか。
>ちかさん
ほのかに香りが漂っている感じではありましたが、教会の中は静かで
落ち着いていたから、余計と香りが印象に残りました。
光溢れる外界から、別世界へ入り込んでしまったような感じで・・・。
うーん、種類までは分からないです(^^;
by Pace (2010-09-18 13:13)
ローマってもっと狭い道がごちゃごちゃしていたような
記憶があります。。。あ!ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世記念堂の
前は通った記憶が^^;
教会の階段、すごいですね、、、頑張って登りましたね~。
日本の寺院でもよく遭遇しますが、高いところに建てるのに
やっぱり意味があるのでしょうね~。
by みち (2010-09-19 00:36)
>みちさん
狭い道がごちゃごちゃ←この記憶、間違ってないと思います。
こういう広い道のほうが数は少ない気がします。
V・EⅡ世記念堂は目立ちますから、一度見たら忘れられないですよね(^^;
この階段、端っこに壁みたいなのはありますけど、手摺ないんですよ~。
ほんと怖かったんですけど、おじいちゃんが登ってるの見て頑張りました(笑)
by Pace (2010-09-19 22:40)
Paceさん、お久しぶりです!
ブログから遠ざかってましたー(っていつものことなんですけど。苦笑)
ローマいいですよねー。
義兄がローマに引っ越したのもあって、ローマに遊びに行きたい病が!
もう7年も行ってないので、久しぶりに行きたい私です。
ferrovie dello statoのoffertaでローマ・ミラノ間が19€ってのが
あるらしいので、どうせならそれで行きたい!!(笑)
過去記事も拝見してきましたー。
ちょうど暑い時期だったんですね。
今年のイタリアは実は冷夏だったんですよ。
7月の後半から急に秋っぽい天気になってしまって・・
日焼けしたいイタリア人たちはぶーぶー言ってました(笑)
暑いのが苦手な私は手放しで冷夏を受け入れていましたが。。。
後半のローマ記事も楽しみにしてまーす♥
by SOLE (2010-09-20 03:35)
7っの丘の上に作られた街だったのですね。
ローマの街を歩いていると、階段や坂道が
多かったことを思い出しました。
日差しは強かったけど、カラっとした空気の中で
石造りの街を散策するだけでも、楽しかったです。
石畳の坂道は、ちょっと疲れますけどね。(笑)
by けんちゃん (2010-09-20 04:28)
>SOLEさん
わーい!!お久しぶりのコメント&nice!連打ありがとうございます♪
Roma-Milanoが19ユーロですか?!破格ですね!FSサイトで以前、Frecciarossaの
安いチケット見かけたような記憶があるのですが、19ユーロのチケットがあるとは
びっくりです。往復しても40ユーロしないですもんね(’’)
この時は暑い!と思っていましたが、その後、8月の日本の猛暑を経験してから
振り返ると、快適だったかも…とも思えます(^^;
それほど今年の日本の暑さは尋常じゃなかったので、世界的にも猛暑かと思って
いましたが、なんとイタリアは冷夏だったのですか!うむむ~真逆ですね。
後半(イタリア最後の記事)は地味になるかもしれませんが、近日中にUPしますね♪
>けんちゃん
そうなんです、7つの丘なんです。ちなみに『カンピドリオ広場』のある場所が
カンピドリオの丘です。歩くと意外に坂道が多いことに気がつきますよね♪
石畳は風景として見るならば良いものですが、長時間歩くとアスファルトが
恋しくなってきます(笑)雨の日などは、滑りそうで怖いですし(^^;
ローマも少しずつ、石畳からアスファルトに変えていってるらしいですが、
それはそれで少し寂しい気もしますね。←ワガママ(笑)
by Pace (2010-09-20 23:12)
教会ってなぜ心が洗われたような気持ちになるんでしょうね。
私もモントリオールに行って色々と教会見ました。
カンピドリオ広場って色んな映画に出てきてますかね?
(自分で調べろって?^^;)
何かのシーンで見たことがあるようなないような。
死後完成する建造物。
今のように器材も技術も無い時代。大変だったんでしょうねぇ~
だからこそ完成した時の喜びもひとしお。
そんな瞬間に立ち会えない設計者・・・ちょっと寂しい。。
by GRACE (2010-09-21 02:54)
いつも、ありがとうございます☆
by ムネタロウ (2010-09-21 13:18)
>GRACEさん
教会の中は、外界とは違う空気が流れていますよね。
映画は私の不得意分野なんです(^^; でも、ローマを舞台にした映画は
それなりの数があるようなので、カンピドリオも出てきてる可能性高いですね。
設計者の死で計画中止!とか放置にならず、引き継ぐ者が現れて完成したの
だから、ちょっと寂しくても無念ではないと思います(^^)
>ムネタロウさん
こちらこそ、ご訪問とコメントありがとうございます。
by Pace (2010-09-21 22:48)
>piさん
V/EⅡ世記念堂の白さは際立っていますよね。排気ガスとかで汚れないのか、
いつ見ても不思議に思います。掃除するにしても大変ですよね(^^;
教会右手側、祭壇の脇の扉が開いていたので出てみました!しかし、近道が
あるとは気がつきませんでした…(;;)階段は、上って目的を果たしたので
せめて帰りは近道使いたかったです(笑)上りよりも、下りのほうが、
下が見えるので怖さ倍でしたから(^^;
by Pace (2010-09-25 22:30)