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帰国報告 ―2010年イタリア― [Italia -イタリア-]

本日18:00成田空港着陸。
イタリアの旅から戻ってまいりました。非常に残念なのですが(笑)

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仕事関連の連絡・確認を済ませ、鞄の中身をヴァカンスから出張用に入れ替えて、なんとか一息ついたところです。明日からは福島出張…。旅の期間中もこのブルーな案件のことが頭の片隅にあったためか、あちこちで「仕事でイタリアに来てるの?」と聞かれてしまいました…。
ジェノヴァのホテルでは、「領収書の宛名は会社名にしますか?」って言われたり。(やめてー!)
ま、はたからどう見えようが、素晴らしい天気に恵まれた今年のイタリア旅を満喫してきました♪

出張から戻って落ち着いたら、少しずつ記事をUPしていこうと思います(^^)
皆さまのBlogへの訪問も再開しますね!

まずはご報告まで。
魂をイタリアに置き忘れたままのPaceより。


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memoria -2007年イタリア- [Italia -イタリア-]

12 maggio 2007
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C'era una festa di matrimonio.

今年の3月から散発的に綴ってきた2007年のイタリア旅ですが、このときの最も大きな出来事は友人の結婚式。2年前の5月12日は私にとって忘れられない1日となりました。

2006年年末に届いた友人からのメール
「結婚式で振袖着たいけど、着付けできる人を探すのが難しそう・・・」
この時の私は浴衣をなんとか(適当に)着れる程度でしたが、思わず「私着付け習う!」と宣言してしまいました。このときの自分のメールを見返してみると「一生に一度の結婚式で、しかも外国に嫁ぐって状況を考えると、できることなら手伝ってあげたいなって思って。」なんて書いておりました。
今にして思えば、無謀としか言いようのない発言です。無知って怖いですね。

2007年1月、日本へ一時帰国していた友人とランチをしながらこの件について話をしました。
お互い不安は抱えているものの、なんとかやってみよう!という方向へ進み始めました。
2月に入ってやっと着付けを習う場を見つけたものの、レッスンは月2回。式までに6回程度。
まずは自分が着れるようにならないといけないので、着物や帯、小物等を揃えるところから初めたわけですが、この時点でやっと自分のあさはかさを痛感することに・・・。最終目標は振袖の他装、難易度の高さは富士山級でした。

こうして5月、スーツケースに自分が着る着物と帯、小物一式という凄まじい荷物と、莫大な不安を抱えてイタリアへと出発。2月にイタリアへ戻ってしまっていた友人に、実際に着せて練習できたのは式の前日のみ。こうして迎えた当日。

無事着付けが完了した瞬間、泣いてしまいました。髪型&ネイルも、日本から駆けつけた彼女の友人達の心のこもった手によって飾り付けられ、感動的に美しい花嫁姿。

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5月のこの時期になると、ふと思い出すこの日。これからも毎年そうなのでしょう。

*2007年の旅の記事*
 Bari バーリ
 Alberobello アルベロベッロ
 Polignano a mare ポリニャーノ・ア・マーレ
 Orvieto オルビエート これだけなぜか2007年11月にUP・・・。なんでだろう?

2007年の今日、5月14日はPolignano a mareに行き、その後、友人の甥っ子のお誕生会に参加。
イタリアで大人気らしいドラゴンボールグッズを日本から持って行って、プレゼントしました。
2009年の今日は・・・補正予算案が衆院通過しましたね。文科省の政策部分で仕事に影響がありそうなのですが、見切り発車でざわつく周囲を傍観しつつ、不気味なほどに穏やかなここ数日。このままいけば秋頃に私のところに大波が来そうな予感・・・。今年はまだイタリアに行く日程の目処がたっていませんが、早めに行ったほうがよくないか?と考え、悩みつつ、思い出に浸ってみました(笑)


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Polignano a Mare ポリニャーノ・ア・マーレ -2007年春- [Italia -イタリア-]

2007年イタリア旅の続きです。
アルベロベッロで1泊した後に向かったのはPolignano a Mare(ポリニャーノ・ア・マーレ)。
「ポリニャーノ・ア・マーレってどこ・・・?」って思いますよね。私も友人に教えてもらうまで全く知りませんでした。場所はバーリから海沿いに30キロほど南下したところ。日本ではあまり知られていませんが、海の綺麗なリゾート地で、素敵な場所だったのでご紹介します。

こじんまりとした町で、私達が行った5月はシーズン前だったこともあってか穏やかな印象でした。
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細い路地を歩いて、海の見える広場を目指します。

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詩?が書かれていた白い階段。

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空は青くて・・・

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海は素晴らしい透明度のエメラルドブルー。
5月上旬とはいえ日差しは夏そのもので、泳いでいる人もいました。

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断崖絶壁!?に生えるようにして建つ家々。毎日部屋から地中海を眺められるなんて贅沢です!

この景色だけでも、来た甲斐があったと思いましたが、ポリニャーノ・ア・マーレではもう一つ楽しみが。
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実はここ、イタリアでも珍しいことに生の魚介類が食べられるのです。
日本では生の魚なんていくらでも売ってるし、好きなだけ食べれるから、普段はいちいち生の魚介類にはしゃいだりはしませんが(笑)、異国で食べれるとなるとなぜか感激してしまいます。
左側にちょこっと見えている白いテント、あそこのレストランで遅めの昼食を頂くことに。

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エビです、エビ!
エビに目がない私は、この旅の間に絶対に『Scampi(手長エビ)』を食べたい!と熱望していて、友人がその願いを叶えてくれました。焼いた手長エビはヴェネツィアなどでも食べることはできますが、生で頂くのは初めてで、ものすごい勢いで喜んでしまいました。今こうして思い出してもうっとりします~。

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ぷりぷり&つやつやのイカです、イカ!
冷えた白ワインの美味しさとの相乗効果で、いくらでも食べれます。

雲ひとつない青空、そばには地中海、心地よく吹いてくる海風。極楽でした♪
車で連れて行ってもらったので、行き方の情報などは提供できなくて申し訳ないのですが・・・(^^;
とってもお勧めです!


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Alberobello アルベロベッロ -2007年春- [Italia -イタリア-]

最近日記カテゴリばかりが増えて、イタリアから遠ざかってしまってることに気が付きました。
バーリの記事から約1ヶ月も空白期間(どんだけ呑気・・・)がありましたが、続きの南イタリアを。

2007年5月某日。
バーリの友人宅で昼食を頂き、車に乗ってアルベロベッロへ!かなりのんびりしていたため、夕方頃の出発だったと記憶しています。イタリア的にまったりと。

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めちゃくちゃ良い天気でした。夕方とはいえ充分明るく、気温は夏のよう。
道中サクランボ畑が広がっていたり、馬(ろば?)を散歩させている車がいたり。自転車で犬を散歩させている人を見かけることはありますが、車で馬?というのは初めてでした。

窓からの風景を楽しみつつ、みんなでわいわい騒ぎながらのドライブ。そして・・・到着です!
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アルベロベッロは、とんがり屋根の建物『トゥルッリ』が有名な街。人気の観光地なだけあって、人が多い!写真はトゥルッリが集中している旧市街です。

まずはこの日の宿泊先『TRULLIDEA』へチェックイン。
alb8.jpgalb9.jpg
ここはトゥルッリを改装した宿で、アルベロベッロにいることを満喫できますよ!
※左の外観写真は翌日の朝撮ったため、空の色が濃くなってます。

荷物を置いた後は旧市街を散歩・・・というかショッピングへ。
このエリア全体におみやげ物屋さんがあって、誘惑が多いのです。
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ある店先。錆だらけの古い自転車がオブジェになっていました。

ポポロ広場からの旧市街の眺め。夕暮れ時の世界遺産トゥルッリ。
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ポポロ広場は一段高い場所にあり、こうして旧市街を見渡すことができるのです。

振り返って背後にはVittorio Emanuele大通りがあります。この周辺は新しいエリアのようです。alb6.jpg
日が暮れても明るく、人も多く、賑やかです。突き当りの建物は『サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノの聖所記念堂』という覚えられないほど長い名前が付けられています。

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ショーウインドウの服もカッコよければ、その前に佇んでいたSignoraもステキでした。

2グループに分かれて行動していましたが、全員(この時6人)集合しての夕食。その後Bar(バーではなくて、バール)でデザートを頂き、さらに宿に戻ってワインで乾杯と、これまたイタリア的に飲み食いしてからやっと就寝。

翌日も朝から出発までの数時間、お散歩して過ごしました。
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ところどころで、屋根にマークが書かれているトゥルッリを見かけました。

どうやらそれぞれ意味があるらしいのですが・・・
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よく分かりませんでした(^^;

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素朴で丈夫そうな食器達。一通り揃えたい!と思ってしまいましたが、日本までの道のりを考えるとそうもいかず・・・。でも、エスプレッソ用のカップ&ソーサーは小さいし、記念にと1つ購入しました。

君たちクッション?と思ってしまったほどころころしてて、カワイイ犬が店先に。
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うまい具合に穴に収まってます。道行く観光客を、こうして日々眺めているんでしょうね。

こちらはサンタントニオ教会。
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アルベロベッロならではという、トゥルッリタイプです。旧市街の外れにありますが、面白いのでぜひ足を延ばしてみてください。

あるお宅の屋根からの眺め。勝手に侵入した訳ではないですよ(笑) ここではコーヒーもご馳走になりました。ふらふら散歩してても、ちょっとした出会いがあるものですよね。alb14.jpg

とどめにトゥルッリの大群を満喫し、アルベロベッロを後にしました。
次は・・・海へ!(予告。いつになるかな?)


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Bari バーリ -2007年春- [Italia -イタリア-]

最近イタリア関連の話題から遠ざかっているので、過去のイタリア旅の記事をUPします。

2007年5月、友人の結婚式に出席するため、まずはBari(バーリ)へと向かいました。
この時はキャセイを利用。香港乗換えでローマへ行き、そこからAir Oneを使ってバーリへ。

バーリは南イタリア、プーリア州の州都。ナポリより治安が悪い・・・とちょっと怖いイメージのほうが先行しがちですが、私が行った時にはそんなに危険な街という印象はありませんでした。
(とはいえ、普通にイタリアを旅するくらいの注意は必要かと思いますが・・・。)

バーリ駅。
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5月初旬でしたが、初夏のような気温でした。光も強く、南へ来たな~と思わせる雰囲気。

新市街は区画整理されたようで、町並みもキレイです。
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京都のように、碁盤の目状態になっているので、そんなに道に迷うこともありません。

少し歩けば海に出ます。この辺も南国ムード漂ってます。
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旧港のすぐ近くには魚市場(Pesce Mercato)もあるんです!特に魚を買う必要はなかったのですが、魚介好き&日本人的に、うれしくなってしまいます。

新市街&港周辺は、バーリへ行けば普通に楽しめるエリアだと思います。
そこで、地元の人も用がなければあまり近寄らないという旧市街の様子をご紹介。旧市街も今はそんなに危険ではないとのことですが、歩く時にはそれなりの注意をして下さいね。

新市街とは異なり、道は迷路のようになっていて細いです。
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カーテンの奥に人の気配はあるのですが、路地にはほとんど人影がありませんでした。

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”旧市街をぷらぷら歩いてたら、すっごいじろじろ見られるよ!”と言われていたのですが、そもそも人がいなくて、誰からも注目を浴びることなく散策。実は私もちょっとした緊張感をもってこのエリアに入ったのですが、拍子抜けな気分でした。

犬に遭遇!じーっと見られました(笑)。
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あまりにも堂々とした態度に、「お邪魔してすみません」という気分にさせられる・・・。

歩いているうちに方向感覚がなくなり、不安になってきた頃に見つけたおみやげ物(?)屋さん。
2007bari6.jpg
ここだけなぜか賑やかでした。しかし、もう一度行こうと思ってもたどり着けないかも・・・(^^;

いくらチャレンジャーな私でも、無目的に旧市街を歩いたわけではありません。見たいものがあったからなのです。ひとつはこのCattedrale(カテドラーレ)。
2007baricat.jpg
地球の歩き方の解説によれば、『喧騒と荒廃の中に建つ、まさに南伊らしきもの』とのことです。
喧騒はいいが、荒廃って・・・(笑) 青い空に白い壁が輝くばかりに美しいのですが、見とれている間もご用心はお忘れなく。

そしてもうひとつは、サン・ニコラ教会。
2007bari7.jpg
聖ニコラはバーリの守護聖人。サンタクロースの元というか、モデルになった人物として有名でしょうか。

旧市街を出てCastello(城)へ。方向音痴な私は、もちろん迷いました(笑) 買い物帰りっぽい地元のおばちゃんに、近くまで連れて行ってもらっての到着です。
2007bari9.jpg
内部も見学できるのですが、私は外から眺めるのみでした。

イタリアではどこに行っても日本人を見かけますが、バーリでは遭遇率かなり低いです。
どうしても中・北部の都市が有名なため、そちらがメインになってしまうのでしょうが・・・。南伊もナポリやシチリアが優先されがちかと思います。しかし、プーリア州って意外と見所多いですし、なんといってもこの地方のお料理は美味しいです!堂々としたオリーブの木々にもホレボレします。
機会があれば、ぜひバーリも旅してみてください。


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La cripta dei cappucini -2005年ローマ- [Italia -イタリア-]

2005年はマルタ島の旅の前後にローマを少し散歩しました。有名所はほぼ行きつくしてしまった方にもお勧め?な場所をご紹介します。

当時ローマ留学中だった友人と向かったのは【Chiesa dell'Immacolata(インマコラータ教会】、通称「骸骨寺」。なぜ骸骨寺なのかというと、通路や礼拝堂の壁や天井、いたるところに骨が飾りつけられているからなんです。知ってはいたけどちょっと怖い・・・今までは行くことをためらっていましたが、この時は友人も一緒、2人ならば怖さも半分だ!と思い切った行動に出てみました。(嫌がる友人を半ば無理やりに連れて行ったのは秘密)

バルベリーニ広場から、ヴェネト通りをボルゲーゼ公園方面へ少し行った所にひっそりと建つ教会。見た目はこじんまりとしていてあまり目立たず、ここかな?とおそるおそる中へ。そこには、周囲の賑やかでおしゃれな雰囲気から切り離された空間が!!しばし絶句です。おびただしい量の骨で内部は埋め尽くされています。

05roma2.jpg
教会入口で売られていたポストカード。買ったはいいけど、これを誰かに送ったら嫌われるだろうと思い未使用です。下のカードのアーチは全部頭蓋骨で作られています。

全部で5部屋ほどだったでしょうか、一つ一つの部屋もそう広くはなく、通路も狭い。なので骨がとっても近くにあるんです。最初は来たことを少し後悔してしまいましたが、このなんともいえない空間にいると、自分の物差しで見て感じる恐怖心よりも異文化に対する好奇心のほうが大きくなってきて、とても神聖な場所にいるのだと敬虔な気持ちも沸き起こってくるので不思議です。

ポストカードについた説明によれば、17世紀はじめ頃にトレヴィの泉近くにあった修道院から現在の場所へ移ってきた際、亡くなった修道士の遺物を壁沿いに安置していったのが始まりのようです。その後、カプチン修道士やローマの貧しい人々のための共同墓地となっていったと。ある種の芸術作品となり、死を想うにふさわしい場所となったここは、墓地としてだけではなく、修道士達が毎晩眠りにつく前に立ち寄り、祈りを捧げたり、黙想する場所としても使われていたとも書かれています。
  La morte - che san Francesco ha chiamato sorella・・・ 聖フランチェスコは死を兄弟と呼んでいたようです。(※sorellaは姉妹という意味ですが、日本語の場合兄弟のほうが自然な気がするので勝手にそう訳しました。) メメント・モリ・・・そう考えれば、死者の骨に囲まれたちょっと怖い場所が、死を想い、今生きてることに感謝しようという気持ちになれる空間に思えます。

効率的に、個性的に、何かやらなきゃ、とか生きがいを見つけられないことが深刻な悩みと化してしまう今の日本では、そういう素朴な気持ちを日々持ち続けることは不可能のように思えますが、もしローマに行って気が向いたら、骸骨寺へも足を向けてみて下さい。

ローマの街中の喧騒から逃れたい時には【マルタ騎士団長の館】へ。坂道(結構きつかったような・・・)を歩くので運動にもなります。
05roma3.jpg
若干傾いているのは坂道を歩いてきたせいだということにして下さい。ここでは鍵穴を覗くのがお約束。

鍵穴から・・・.jpg
覗いた先にはサン・ピエトロ寺院が見える!・・・はずだったのですが、写真ではただの白い光になってしまいました。心の目で見て下さい。もしくはローマで、実際に覗きをして下さい。←表現がちょっと(笑)


タグ:ローマ
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Roma ドーリアパンフィーリ美術館 -2004年秋- [Italia -イタリア-]

2004年秋のイタリア旅最終日。
前日に国立博物館4箇所を強行突破してしまったので、この日はドーリアパンフィーリ美術館のみに
的を絞っての行動。入り口が分かりにくい・・・とは聞いていましたが、やっぱり建物周辺を徘徊する
羽目に陥りました。

大通り(Via del Corso)側ではなく、ローマ大学との間にあるPiazza del Collegio Romanoに
向かうと旗があり、そこが入り口になっています。
Galleria Doria Pamphilj.jpg
広場といってもご覧の通り、車で埋め尽くされて駐車場状態です。
ドーリアパンフィーリのHPMAPがありますが、矢印の方向が違うような気がします・・・。
これだとVia del Corso側に入り口があると思ってしまいます。が、矢印45度程左にまわした
辺りが入り口なんです。まぎらわしいですね(笑)

排気ガスまみれであっても歴史ある建物。美術館のコレクションも素晴らしいものです。
これがドーリアパンフィーリ一族の私的な財産であることがすごいです。
Musei di Roma(美・博物館ガイドブック)には、”ローマに現存する私的なアートコレクション
としてはとても重要かつ壮麗なもの”と書かれていますし、地球の歩き方(ローマ)によれば
宮殿内には1000に及ぶ部屋!があるとのこと。

ドーリアパンフィーリHPのStoria(歴史)ページによれば・・・
1763年、ローマ教皇クレメンテ13世により、ジョヴァンニ・アンドレア・ドーリア4世にパンフィーリ家の
姓、紋章、財産が与えられた。(これはジョバンニ・アンドレア・ドーリア3世とアンナ・パンフィーリの
結婚による姻戚関係に基づくものだったとか。)そして、これにより、男子の相続人を持たずに
亡くなったジロラモ・パンフィーリの後を誰が継ぐかという論争に終止符が打たれたとあります。
ちなみに、相続を争っていたのはボルゲーゼ家やコロンナ家といったローマの有名家系。
こうしてGenovaのドーリア家とRomaのパンフィーリ家は、イタリアの歴史の中で目立つ存在と
なっていったとのこと。
芸術作品のコレクションが開始されたのは17世紀半ばのCamilloの時代からのようです。

パンフィーリ家に繋がりのあるInnocenzo10世(イノケンティウス10世)の肖像画(ベラスケス作)が
ドーリアパンフィーリ美術館のチケットに印刷されていました。
私の第一目的はカラヴァッジョ。3枚の絵が展示されており、3枚ともブックショップで絵葉書購入。
この中の1枚「若き洗礼者ヨハネ」は長い間本物と思われていましたが、コピーだということが
判明したという経緯があります。
※詳細については、以前の記事で紹介した”消えたカラヴァッジョ”に書かれています。

後で知ったのですが、GenovaにはPalazzo del Principeという宮殿があるようです。
ドーリア家のもともとのお屋敷のようですね。HPに載っている写真は小さいのですが、かなり
ゴージャスな雰囲気。北イタリアはまだ行っていないところが多いので、この宮殿も今後の候補の
1つにしたいと思います。

ドーリアパンフィーリ家の話で長くなってしまいましたが、美術館内部は多くの絵画が飾られ
何時間いても飽きません。これまで行った美術館の中でもベスト3に入るお気に入りとなり、
「ここだけで1日使えることになって逆に良かった!」と思いました。
前日の強行突破も無駄ではなかったということですね(^^;


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Roma 国立博物館強行突破 -2004年秋- [Italia -イタリア-]

Bolognaを拠点にFerrari博物館Modenaを巡り、B&Bでお世話になった一家に別れを
告げてRomaへ戻ってきました。2004年の旅はRomaで過ごす2日間で締めくくりとなります。

この2日間でドーリアパンフィーリ美術館とローマ国立博物館(合計4箇所)を見てまわるのが
大きな目的。国立博物館は”Special Museum Card”という共通入場券があります。
マッシモ宮・アルテンプス宮・クリプタバルビ・ディオクレティアヌスの浴場跡の4箇所で9ユーロ。
                         ※2004年当時。有効期間は4,5日だったと思います。
ローマで美術館巡りしてると、入場料だけで結構なお値段になってしまうことが多いので、
これはかなりお得です。

共通入場券を購入し、行く順番を決めようと観光案内所でもらった”Musei di Roma”という
ローマの美・博物館の案内パンフレットを見てみると国立博物館は全て”Chiuso Lunedi(月曜休み)”
となっている。「そっかー、月曜は閉まってるんだな」と呑気に思っていましたが・・・・。
この日は日曜日、翌日月曜は博物館はお休みで火曜には日本へと飛び立たねばなりません。
!!ということは、日曜1日で全てを見てまわらないといけないではないですか!(゜o゜)
パンフレット眺めている場合ではない。早速行動にうつらねば!

まずはマッシモ宮(Palazzo Massimo alle Terme)
Palazzo Massimo.jpg
テルミニ駅と共和国広場の間にあり、古代ローマ時代の彫刻・モザイク・フレスコ画などが展示
されています。旗があるので建物はすぐに分かるのですが、入口が分かりにくい・・・。

マッシモ宮モザイク1.jpg
モザイクはどれも素晴らしい!離れて見たら絵に見えるんですが、石を細かく砕いて
貼り付けていってるんですよね。

マッシモ宮アウグストゥス.jpgアウグストゥス帝の彫刻。男前ですね(笑)

次はディオクレティアヌスの浴場跡(Terme di Diocleziano)へ。
こちらもテルミニ駅のすぐ近く(ほぼ正面)、マッシモ宮からも徒歩すぐです。
S.Maria degli Angeli教会を含む広大な敷地が古代ローマ時代の浴場だった訳なのですが
またしても入口を探してしばし彷徨いました。・・・時間との戦いなのに~。
ミケランジェロの回廊2.jpg
浴場跡の中にある、ミケランジェロの回廊にかこまれた中庭です。
テルミニ駅のすぐ前にあるのに、外側の喧騒が嘘のような静かな空間。
ミケランジェロの回廊1.jpg
余談ですが、ここの入口で「マッシモ宮はどこなんだ?」と係りの人に聞いているカップルが
いました。すぐ近くにあるんですけど、ローマ中の建物が歴史を感じさせる重厚なつくりなので
いったいどれがそうなのか見分けがつきにくいんですよね。手がかりは旗なんですが、
これもそこら中にありますし・・・。

3番目はクリプタ・バルビ(Crypta Balbi)
テルミニ駅からバスに乗ってヴェネツィア広場方向へ行き、トッレ・アルジェンティーナ広場で降りて
歩いていきます。
Crypta Balbi.jpg
こちらは旗のすぐ下が入口、迷うことはなかったのですが見学はガイド付きで時間を指定されます。
う・・・。が、仕方ない、2館見て少し疲れてもいたのでトッレ・アルジェンティーナ広場脇のベンチで
休息を兼ねて時間をやり過ごすことにしました。

時間になるとガイドさんが地下遺構を案内してくれます。しかし、ナチュラルスピードのイタリア語なため
まともに聞き取れない・・・。
他の参加者(英語圏の人が多数)もきょとんとした表情でしたが、中の一人がイタリア語を理解できた
ようで、英語での通訳を始めました。その途端にツアー参加者が盛り上がり始めましたが、私は
英語も分からない(笑)。たった一人のアジア人、なんだか孤独でしたが、地下に残る幾層にも重なった
遺跡は見てるだけでも楽しいものでした。

最後はアルテンプス宮(Palazzo Altemps)へ。
ナヴォーナ広場の近くにあります。
Palazzo Altemps.jpg
国立博物館の一つなのに・・・外側から見るとなんの変哲もない建物のようです。
それでもやはりローマ、中は古代彫刻のオンパレードです。

Palazzo Altemps中庭.jpg
アルテンプス宮の中庭。アーチの中にも彫刻が。

夕方を過ぎ、少しずつ暗くなっていく時間帯で人気もあまりなく、静かでした。
個人的な都合としてもここがこの日最後の場所、いわばゴール。もう焦る必要もないので
じっくりと古代の彫刻達とタイムトリップを満喫。
帰りにはブックショップでアルテンプス宮のガイドブックを購入してしまったほどに気に入りました。

ローマの歴史の奥深さを知るためにもこの4つの博物館は見ておいて損はないと思います。
が、しかし1日で全部見てまわるのはお勧めしません・・・(笑)
博物館は1つだけでも圧倒されてしまって芸術酔い?とでも言えばいいのでしょうか、不思議な
疲労感に包まれる場合が多いのに、4つはきついです。きつかったがしかし、(強引ではあっても)
国立博物館4つ強行突破した!という変な満足感には浸れました。


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Modena モデナ -2004年秋- [Italia -イタリア-]

Ferrari博物館(Maranello:マラネッロ)へ行くための経由地、Modena
素通りしてしまうのはもったいないので、少し散歩を楽しんできました。

バスサミコ酢で有名なこの街には、世界遺産もあります。

modena1.jpg

~Duomo、Torre campanaria(Ghirlandina) 、Piazza Grande~
大聖堂と鐘楼(”ギルランディーナ:小さな花”という愛称も持つ)、そしてグランデ広場を含む
これらが世界遺産に指定されたのは1997年だそうです。
 ★Comune di ModenaのHP(伊語・英語)★
写真はグランデ広場側から撮った大聖堂と鐘楼(右側)です。

大聖堂のファサード(正面)はこちら。
modena2.jpg

そして後陣部。
modena3.jpg

私が行ったこのときは広場にまばらに人影が見える程度で周辺はとても静かでした。
モデナの街はこじんまりとしていますし、とびっきり有名な観光地という訳でもないので
のんびり世界遺産を満喫したい方にはお勧めです。

それにしてもイタリアには世界遺産が多い!
ユネスコのHPで見てみると41箇所(ヴァチカンを含む)、ヨーロッパでは一番ですね。
私が行ったことあるのは9箇所・・・。まだまだですね。
世界遺産があると大きな観光の目玉になりそうなものですが、モデナが静かなのも
イタリアには他にたくさん世界遺産があるせいなのでしょうか。
ちなみに、日本の世界遺産を見てみると14箇所でした。

Ferrari博物館の帰りだったこともあり、ほんのひと時を過ごしただけですが
モデナにはバルサミコ博物館(Museo del Balsamico TradizionaleのHP:伊語
というのもあるみたいです。
HPの”Come Arrivare”を見ると車での行き方しか書いてないので、たどり着くのが難しそうな
気がしますが、またモデナを訪れる機会があればぜひ行ってみたいところです。


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Ferrari博物館 -2004年秋- [Italia -イタリア-]

2004年秋のイタリアで一番の目的はFerrari博物館
実はこの年、直前までチェコに行くつもりだったのです。が、このシーズンのシューマッハは凄かった。
毎年F1を熱心に見ている訳ではないのですが、2004年はほぼ全てのレースをTV観戦していて
シューマッハの神々しいまでの速さに瞠目。
Ferrariが私を呼んでいる!(ような気がして)、Ferrari詣でに行かなければ!と激しく勘違いして
急遽イタリアへと目的地を変更したのです。
出発前日の鈴鹿GPでもシューマッハは優勝。何かにあやかれるかも?!などと期待してイタリアへ
飛び立ちました。

ボローニャから電車に乗ってモデナへ。そこからFerrariの聖地マラネッロまではバスで移動です。
駅前の小屋?のようなところで、駅→バスターミナルとバスターミナル→マラネッロの切符を購入。
念のため帰りの切符と往復分を買っておきました。(←結果的にこれが正解でした)

駅前からバスに乗り10分位?でバスターミナルに着きます。そこでマラネッロ行きのバスの時間を
訪ねると「1時間後までないよ」と言われる・・・。いきなり挫けそうになりました。
BMW博物館とポルシェ博物館は駅のすぐ近く、ベンツ博物館は駅から遠いけど無料の送迎バスが
あったのに比べてフェッラーリったら・・・。”来たければ来れば?”という不便さ(苦笑)
何もすることがないバスターミナルで1時間耐え忍び、さらに40分位?(だったと思います)バスに
揺られて(運転手さんにフェッラーリ博物館に行きたいと言っておいたので、乗り過ごすことなく)
やっと到着!

バスを降りればそこはもうフェッラーリ天国です。赤いツナギを着た人たちがたくさん道を歩いていて、
フェッラーリのピットの中にいるかのような錯覚に陥りました。もう夢見心地。
徒歩数分でFerrari博物館へ到着。道を歩いていると赤いツナギのイタリア人達が気さくにCiao!と
声をかけてくれます。もう有頂天(笑)

入り口で入場料12ユーロを支払い中へ!
・・・しつこいようですがベンツ博物館とポルシェ博物館は無料、BMW博物館は3ユーロでした。
入場料も高飛車ですね。別格です。が、惚れた弱みもあり、嬉々として12ユーロ支払う私。

ferr1.jpg

ferr6.jpg
間近で見るF1マシンにひたすら感動。タイヤ太い~。コックピット狭い~!と細かく観察。
穴を開けてしまいそうなほどじっくりじっくり見入る。

ferr4.jpg
フェッラーリのオープンカーです!車体は大きく、車高は低く、あまり実用的とは言いがたい?
スタイルですが、かっこよすぎてくらくらしました。

ferr2.jpg
これもまた車高低すぎです。 近所のコンビニの段差も越えられないと思われる・・。
こんな顔の車がバックミラーに写ったら間違いなく、即道譲ります。

ferr5.jpg
こんな風にエンジンとボディのミニチュアの展示もあります。ずらーっと並んだフェッラーリエンジン、
壮観ですね。

私はFerrariなんて一生買えないし(きっと運転も無理)、12ユーロでこんなに堪能できてもう満足!
博物館を出てFerrariのショップでお買い物。
そして帰りは・・・なかなか来ないバスを辛抱強く待ち、どやどやと乗り込んできた中学生軍団に
もみくちゃにされながらも行って良かった~と心底思いました。

★Galleria Ferrari(フェッラーリ博物館)HP(伊語・英語)★

ちなみに私のバイクもフェッラーリと同じ赤なんです。(それがどうした?)
さりげなく載せてみます。
ninja.jpg
フェッラーリに遠慮して小さめサイズにしてみましたが、こうして赤い流れで見ていくと
違和感ないな、と思います。(気のせいかもしれませんが・・・)


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