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5Terre -2010年イタリア- [Italia -イタリア-]

だいぶ間があいてしまいました。Portovenereを出発したフェリーからの続きです。

向かっているのは『5Terre
これは海沿いにほぼ等間隔に並んだ5つの村の総称で、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

船の上から見えるのはこんな切り立った崖の風景。
しばらくの間は、こんな景色が続くのですが・・・。
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よーく見ると、所々に建物が見える!(写真中央やや右手付近)

分かりにくいので建物のある場所をトリミングしてみました。
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急な斜面に沿って建っているのを見て、「なぜ?」とか「どうやって?」とか、疑問がいっぱい湧いてきました(笑)それにしてもチャレンジャーですよね。(^^;

出港してから約30分ほどで、最初の村『Riomaggiore』が見えてきました。
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おぉ!!カラフルな建物が見えてきました♪

近くでじっくり観察してみると、スゴイ状態です。
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乗客の乗り降りのため、一時停泊。岩場に造られた通路沿いに、人がたくさん並んでいました。
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ふと横を見ると、おじさまが釣りの最中。地元の方でしょうか?
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波がさっばんさっばん来てましたけど、気にしてない様子でした(笑)逞しい!!

そしてまた船は出港し、また崖(にしか見えない…)を眺めながら、次の村へ。
船旅は快適、海からの村の眺めは絵のようで、上陸せずにこのままずっとフェリーに乗ってたいなぁ。
なんて思いながら。

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途中、こんな風景も見ました。
山を削って平らにするんじゃなくて、そのままの状態のところへ家を建てたっぽいですね。
ラインが曲線になっていることに、プチ感動。

『Manarola』→『Corniglia』(ここは港がないためか停泊せずに通過)→『Vernazza』と、各村で乗客の入れ替わりがあり、『Monterosso』に到着。

他の村と違い、岩場ではなくわりとひらけた場所が港になっていました。
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それでは下船して、散策行ってきまーす。
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とか言いつつ、数分後に通りかかった道にレストランが並んでいてですね、空腹なことを思い出して目についたBarに駆け込んでしまいました。
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オリーブのフォカッチャとビールです♪ 塩加減が絶妙で美味しい(^^)

ジェノヴァでも見かけた縞々柄の建物や教会。5Terreもジェノヴァと同じリグリア州なのです。
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お土産物屋さんはたくさんあり、観光客で賑わっています。思ってた以上に人が多い。

細い路地で写真を撮るときも…
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人がいなくなるまで辛抱強く待ってパチリ。結構苦労しています(笑)

これは『Testaroli』という、パスタの一種。リグリア州の名物らしいです。
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偶然ですがつい先日の友人からのメールに、これを食べたと書いてありました。
これをカットしてジェノヴェーゼソースと和えたものが、もの凄く美味しいらしいです。
そんなこと言われると食べたくなってきますが…日本では探すの難しそうです。(’’)

なぜか隣を必死に見つめる犬。
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最初、置物かと思っちゃいました。(^^;

レモンを見るとテンションが上がります♪
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レモンをそのままガツガツ食べたりすることはないのですが、見かけるとなぜか嬉しくなる果物。
『レモン』という言葉の響きと、この鮮やかな色が大好きなのだと思います。

5Terreの村々は、1980年代までお互いの村を繋ぐ陸路がなく、船での移動が主だったことから陸の孤島とも言われていたそうです。今は鉄道での移動も可能ですが、私の頭の中では『秘境』のイメージが出来上がっていました。

しかし、実際には観光客多数(笑) 季節が良かったせいもあるかもしれませんが…。

Monterossoでの散策を終え、駅方面に向かう途中にいい感じのトンネルを発見。
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でも、人が次から次へとやってきて、結局しびれきらして人影付きで撮った一枚(笑)

本格的な海水浴シーズンには少し早いけど、ビーチもそれなりに賑わっていました。
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さて、帰りは鉄道で移動して5つの村を制覇する予定だったのですが…。
前にも書いた通り、寝坊してしまったのでそんな時間はありません(笑)
VarnazzaとCornigliaはスルーして、Manarolaで下車。

Manarolaから隣のRiomaggioreは海沿いに歩ける遊歩道があります。
その名は『Via dell’Amore』“愛の小道“。一人だと威圧を感じます(笑)が、30分程度の散歩を楽しもうと思っていたのです。しかし、駅から小道へと人がわさーっと移動しているのを見て怯みました。
たぶん、逆側からも人がたくさん歩いてきてるんだろうなぁ…なんて考えるとうんざり…結局止めにしてしまいました。今回無理して行かなくても、また来ればいいし。

という訳で、さっさと駅に戻っちゃいました(笑)
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目の前は海。ひたすら海。遮るものがなくて、日差しが刺さる。

5Terre制覇はできなかったけど、今回は下見ということで満足しLa spezia へと戻りました。

夕食は、ホテル近くのOsteriaへ。
ミラノから行く北イタリアの街』という本の中で紹介されていたお店です。
メニューがないから、店員さんの説明を聞いてオーダーします。分からない単語は電子辞書に入力してもらって、なんとか意思の疎通ができました(笑)

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カニのスパゲティ。これは激しく美味しかった!!夢中で食べましたよ。

メインはいつもパスするのですが、あまりの美味しさにもう1品食べたくなり、追加注文。
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『Stoccafisso』(塩漬けしていない干鱈)の煮込みです。
量はスゴイですが、めちゃくちゃ美味しくて難なく完食♪ このお店大当たりです!!

私が入った時にはさほど混雑していなかったのですが、気がつけば満席状態。
お隣は2歳の双子ちゃんを連れた家族。なんとなく会話が始まり「明日はローマへ行くんです」と言ったら「ローマで今、カラヴァッジョの展示会やってるよ」と双子のパパさんが返す。
今回の旅で最大の目的は、まさにその展示会!!思いっきりこのネタに食いつきました。

美味な食事とカラヴァッジョ話、ほろ酔い&ご機嫌でホテルへと戻って就寝。
寝坊で始まった一日でしたが、密度濃くって大満足♪

次は、ピサ経由でローマへと向かいます。


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Portovenere -2010年イタリア- [Italia -イタリア-]

朝起きてびっくり!!! 7:47発の電車に乗ろうと思っていたのに、既に8時だっ!
うわー寝過ごした~!!! と騒いでみても、もうどうしようもない…。

旅の日程も折り返し地点を過ぎ、油断してしまったのか…。まあ目的地が逃げる訳でもないし…と開き直り、しっかり朝ごはんを食べてホテルをチェックアウト。
予定より2時間遅れの9:47ジェノヴァ発の電車で、La speziaへと向かいました。

予約していたホテルに着いたのはお昼過ぎ(遅!) さてどうする?
ほんとはLa speziaからフェリーに乗って5Terreへ行くつもりでしたが、もう無理な時間
しかし、La speziaの次の停泊地であるPortovenereからならば5Terreへ行ける。
よし、Portovenereまでバスで行こう。そしてフェリーに乗ろう。

まとめるとこうなります。
○予定 :La spezie ~フェリー~ Portovenere ~フェリー~ 5Terre
○変更後:La spezie  ~バス~  Portovenere ~フェリー~ 5Terre

早速行動開始です!
ホテルの人に「バス停どこですか?」と聞き(ラッキーなことにすぐ近く!)、バス停にいた人に「切符はどこで買えますか?」と聞き、周囲の人に「Portovenereへ行きたい」とアピールしておいて、どのバスか教えて貰い、他力本願炸裂(笑)で無事到着しました!

バスを降りて、まずはフェリー乗り場を確認。なんのことはない、すぐそこです(笑)
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フェリーが出発する時間までの小一時間は、お散歩して過ごします。

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実はここ、manzoさんからお勧めされていた街で、最初は予定していなかったのですが、なんとか時間をやりくりして、行けたら行こうと考えていたのでした。
予想外の寝坊で、本来の目的の5Terreより先に足を運ぶことになりましたが、このカワイイ風景を見た瞬間「来て良かった~」とテンションUP!

カラフルな建物が並ぶ辺りが賑やかそうなので行ってみると、
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レストランやお土産物屋さんが並んでました♪

細長い建物の間には、こんな路地も。
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気になりますね(’’) 探検したいけど、そこまで時間はないので断念…。

先へ進んでいくと、羽を休めているカモメ(?)に出会いました。
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日本で見るより、イカツイ顔立ち(彫が深い?)に思えるのは気のせいでしょうか?
近寄っても動じず、凛々しい姿でじーっと見返してきましたよ(^^;

どんどん先へ進んでいくと、教会らしき建物が見えてきました。
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途中、左手の石垣から下を見ている人がいるから「なんだろう?」と思って覗いてみたら…
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なぜかチェス(笑) 子供がデタラメに駒を動かしててカワイイ~。

そして『S.Pietro教会』に到着。
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崖の上に建ってるんですよ~。もうちょっと内側でもよかったのでは…とビビりな私は思いました。
しかし、ここからの海の眺めは最高です♪

教会の脇から海の方へ降りることもできるのですが、岩場の通路はちょっと怖かった(^^;
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教会を背にして見える風景。何度も何度も深呼吸♪
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坂道を下って、来た道を戻ります。
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今度は右手が海、左手にカラフルな建物。もう少し町中を散策したかったのですが、フェリーに乗り遅れるとシャレにならないので諦めて、乗り場へ向かいます。

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ちっちゃな波がさわさわと、寄せては返す。

切符を買って、いよいよ乗りこみます♪
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これが5Terre行きのフェリー
天井や舳先などの日当たりのいい場所へ人が殺到しています。私も眺めのいい天井部分の席をGET!しかし暑い…。数分でリタイアし、日陰の船内へと移動してしまいました(笑)

乗客はみんな外、船内は私一人なのでやりたい放題。窓開けて、海の写真を撮って、大はしゃぎ。
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ほぼ定刻通りに船は出港!
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先ほど行った教会が見えてきました。迫力ありますね~。

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教会の裏手。こうして見ると、上手い具合に崖を活用しているのが分かります(笑)

さらに進むと、岩山の一部にしか見えない状態に。色も同じだし…。
ある意味、景観を損ねない方法としてもいいのかも?と思いました。
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さようなら~Portovere!

船が走り出したら興奮しちゃって、思わず船外へ。
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藍色の海と水平線。
光を受けてキラキラ輝く海面を颯爽と走る船の上で、肌を撫でる風が最高に心地良い。
旅の期間中、最も満たされたのはこの時だったかもしれない。

もし突然天使があらわれて「すみませんが、あなたの人生はここで終了です」と言われたとしても、何の未練もなく手をさしのべたかも。

おおげさだなぁ!と思ってるでしょ~(笑) 私は器が小さいから、すぐいっぱいになるんです。
小粒な人間だけど、満たされる時間が多くていいかも?

さて次は、世界遺産の5Terreです。


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Genova 2日目(港編) -2010年イタリア- [Italia -イタリア-]

世界遺産に登録されている宮殿群を見た後、てくてくと移動開始。
目指すは『Villa del Principe』(Palazzo di Andrea Doria
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お、見えてきました。左手の建物です。

Villaの正面にはCaravaggioの看板!
ラッキーなことに私の滞在中ここでCaravaggioの展示会が開催されており、友人に情報をもらってからずっと、楽しみにしていたのです♪
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チケットオフィスを抜けたら、庭と建物が目に飛び込んできました。
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チケット購入時に渡されたオーディオガイド。一応イタリア語を選択したけど…大丈夫かな?(笑)
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とにかく、スタートボタン(Inizia la Visita)をプッシュ!
次の瞬間から、凄い勢いでイタリア語をしゃべり始めたのですが、案の定、ほぼ聞き取り不能。
長い文章を集中して聞くなんて、私にはまだまだ荷が重い~。

とはいえ、せっかく持ってるんだから時折操作しつつ、Villa内を見学。
Caravaggioの展示会用ガイドもありましたが、同様にお手上げ状態(笑)
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テキストデータも表示できるようになっていたのですが、それよりも各展示品の横にある看板を見た方が早いよ…と思わないでもなかったです。(^^; 結局無意味なオーディオガイド…。
ちなみにこのアプリ、購入できるみたいです。(→Store

それはいいとして、普段はローマのDoria Pamphilj美術館にあるCaravaggioの「Il riposo nella fuga in Egitto(エジプトへの逃避途中の休息)」を観れたことには感激♪ ローマでも観ていますが、まさかジェノヴァで再会することになろうとは。

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建物脇に生えていたオレンジ(?)の木。相変わらず空が眩しい。

Villaを出て、途中のBarで喉を潤し、港方面へと向かいます。
ここで、午前中に王宮のテラスから見えた潜水艦にバッタリ遭遇。この時は何の意味があるのか分からなかったのですが…。
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帰ってきてから調べてみたら、なんとこれ、実際に中に入れるようになっているとのこと!
HP(←リンクしています)を開くと再生されるCM動画では、うきうきしながら乗り込んでいくカップルの姿が見れます(笑) 日本語はないのですが、HPには潜水艦の写真がたくさんありますので、興味のある方はどうぞ♪ 事前に知ってたら、私も中に入ってみたかった…。

海沿いに歩いて、やってきました『Acquario di Genova』!!
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友人曰く、ヨーロッパで2番目に大きい水族館だとのこと。(2010年6月時点)

館内は人いっぱい。(祝日だったから?)しかーし、楽しみにしていた場所なので、大騒ぎするイタリア人に負けじと水槽に貼りついてきました!

アザラシイルカは大人気。
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広い水槽だったから、一度見失うとどこにいるか分からなくなる…なんて思っていましたが、イタリア人が騒いでる箇所に目を向けるとすぐに発見できることに気がつきました。

ピラニアたち。
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大量、しかも密集(笑)みんなぼーっとしていて、全然動かないんですよ。でも、肉を入れたら半狂乱になるんだろうなー。コワイけど、じっくり見ればとぼけた顔でちょっと可愛い(^^;
獰猛なイメージですが、実は臆病な性格らしいですね。

ヒトデも様々な種類がいました。
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鮮やかなオレンジ色のやら、ムササビか?!と思うような形のまで。

イソギンチャクに隠れる魚。チラッと見える、つぶらな瞳がなんとも言えません♪
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一番はしゃいだのはペンギンゾーン♪
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真ん中の子に、カメラを使ってズームイン!
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か、カワイイ!!! どうやら眠っている様子。あまりにも可愛くて、目が離せない~。助けて~。

恥ずかしいのか、後ろ向いちゃった子もいました。
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うわー!!カワイイ!!! ペンギンって、なんでこんなに愛らしい姿をしているのでしょう。
あまりにも可愛くて、発狂しそうになりました。

ペンギンの前で長居をしてしまいましたが、その後も多種多様な生き物の姿に大興奮!

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幻想的なクラゲの姿もありました。

日本ではあまり水族館に行かない私ですが(たぶん2~3箇所しか行ったことない)、これを機に水族館巡りをしたくなっちゃいました。(^^)

ちなみにこの水族館、ジェノヴァ出身の建築デザイナーレンツォ・ピアーノ氏により設計されたものです。日本だと関空の設計で有名でしょうか。調べてみたら他に、東京のメゾン・エルメスと熊本のハイヤ大橋もそうらしいと分かりました。

次はこの『Bigo』に乗っちゃいます♪
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くるくる回転しながら、垂直に登っていくんです。

上からはジェノヴァの街が一望できます!
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宮殿の屋上からは見えなかった、港の風景も!!
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写真撮りまくって、大興奮♪

潜水艦のあった船の博物館あたりから、この水族館周辺までを含む港の一帯は、アミューズメント施設がてんこ盛りになっていて、一日中ここだけで遊べそうな雰囲気ですよ。

下界に降りてきました。
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もってけドロボー!と言わんばかりに光を振り撒く太陽、たっぷりと水をたたえて気だるげに横たわる海、スローペースで行きかう人々…理想的で完璧な休日の風景。

この一日を締めくくるには、やっぱりジェノヴェーゼソースでしょう。
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前日に食べたのも美味しかったのですが、こちらはさらに上でした!
見て下さいこの緑♪ パスタは「トロフィエ」、ジェノヴァのあるリグリア州でよく見られるものだそうです。見た目は微妙ですが(笑)、一口食べればそんなの気にならなくなります♪

飲み物は白ワインと、食後にエスプレッソ。
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事前の期待値も高かったのですが、それ以上の満足感で終えたジェノヴァの2日間。
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もっといたいと思ったのですが、翌日は違う街へと移動します。


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Genova 2日目(宮殿編) -2010年イタリア- [Italia -イタリア-]

前日の晩に行きたいところリストを作成し「今日の私は準備万端♪」と、自己満足に浸りながらホテルの朝食をもりもり食べて、お散歩へ出発。

朝、まだ人通りの少ないVia Balbiで、泣き笑いのような調べが微かに聞こえてくる…。
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と思っていたら、アコーディオンを弾いてる人が。
明るい音楽ではなかったけれど、旅情を盛り上げてくれる効果は抜群。通り過ぎた後、思わず振り返ってパチリ。あまりにもハカナイから幻聴かとも思ったのですが、いてくれて良かった。

まずは『La Card Musei di Genova』(ジェノヴァの博物館が無料、もしくは割引で利用できるカード)を購入するため、Book Shopへと向かいました。

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Book ShopがあるのはVia Garibaldiという、宮殿が両脇に並ぶジェノヴァでも必見の場所。
前日に見た細い路地とは全く違う雰囲気です。

ここでいきなり予定が狂う事態に遭遇…。なぜかBook Shopも宮殿も閉まってる!?たまたま出てきた人に聞いてみたら「10時からだよ」と言われてしまいました。えー!!9時じゃないの??
(後に気づくことになるのですが、この日は祝日で、土日の営業時間だったようです)

約1時間、どうすんの!?
…せっかくだから、ジェノヴァの宮殿について復習しときましょう。

話はジェノヴァ共和国の黄金期に遡ります。繁栄を誇るジェノヴァには、各国から多くの賓客が訪れるため、もてなす必要が生じました。16~17世紀にかけて、富裕貴族が住む豪華な館を厳選して“ロッリ”とよばれるリストに登録し、それらを国家の来賓の宿泊先として法で制定したそうです。
要するに、私邸宅を公的にも使用する独特のシステムがあったわけですね。
ロッリに登録されているのは42の建物。2006年にはユネスコの世界遺産にも登録されました。
 <詳細はこちらのページを参考に>

ふむふむ。
そうこうしているうちに10時になりました。ここで無事『La Card Musei di Genova』をGET!
私が買ったのは24時間有効で、バスも乗り放題のカードです。13.50ユーロ也。

では、宮殿巡りをはじめましょう♪
ますは『Palazzo Bianco(白の宮殿)』から。
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白というより、薄いオレンジ色なのですが(^^;

邸内には多くの絵がありますが、最も楽しみにしていたのが、カラヴァッジョの『Ecce Homo』。
視線と同じ高さにあり、ギリギリまで近付いて見ることも可能、しかもこの時は私一人だったため、独占して観賞できました!素晴らしい穴場です!!
他にもルーベンスやら、ヴァンダイクやら、フィリッポ・リッピやら…。てんこ盛り。

庭からは、斜め向かいに建つ赤の宮殿が見えました。
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赤と白の宮殿の、ツーショット。うーん、優雅。

案内係の人が指示してくれた通路をとおって、お隣にある『Palazzo Doria Tursi』へ。
ここにはジェノヴァ生まれの天才バイオリニスト、ニッコロ・パガニーニのバイオリンが展示されている部屋があります。恥ずかしながらその方面には無知でよく分からなかったのですが、仰々しくバイオリンが展示された部屋は荘厳な雰囲気で、呼吸するのにも気を使ってしまいました。
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中庭から見たPalazzo Doria Tursi。

お次は向かいの『Palazzo Rosso(赤の宮殿)』へ。…まさに赤!
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中は絵画がてんこ盛り!!全部をゆっくり見る時間はないので早歩きで見学。(^^;
宮殿連続3つ目、酔いに似た症状に陥ってきたところでピラネージの版画を発見。おっ!と思って、ここではじっくりと。

豪華な宮殿の裏手には…
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庶民的な光景が(笑) それにしても洗濯物がカラフルで目につく~。もしやわざと??
このギャップがまたジェノヴァの面白いところです。

Palazzo Rossoの屋上からの眺めは最高です♪
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山の手には高級そうなレジデンスが。
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こうして見ると、ますます神戸に似た地形だなぁと思います。

密集して建つ3つの宮殿を後にしてVia Balbiに戻り、『Palazzo Reale(王宮)』へ。
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19世紀にサボイア王家が所有したことから”王宮”と呼ばれていますが、元々は絹商人そして銀行家として富を築いたバルビ家所有の宮殿だったそうです。

バルコニーから撮ってみました。
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ここから海側を見ると…
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なぜか潜水艦(?)らしきものが。(手前の道路と建物の間です)

もう一度宮殿側に目を向けてみましょう。
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この前後の風景のギャップがまた面白い。

駆け足気味ではありましたが、42の建物の中で博物館や絵画館として公開されている5つ(他はオフィスや銀行、住居として使用されているので入ることはできないようです。)のうち、4つを攻略♪

ジェノヴァが繁栄していた時代のことは本で読んで知ってはいましたが、こうして実際に宮殿を見て、
当時の輝きがどれほどのものだったのかをリアルに感じることができました。凄いぞジェノヴァ!

宮殿巡りの後は、出発前から楽しみにしていた場所へと向かったのですが、長くなるので次回に。


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Genova 1日目 -2010年イタリア- [Italia -イタリア-]

6月1日朝、のんびりとホテルをチェックアウトし、駅のカフェで手紙を書き、電車に乗りました。
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トリノ駅からジェノヴァへ向かう電車です。

汚れた窓(笑)から見える風景は、ちょっとぼんやりしていて夢みたい。
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しつこいようですが、引き続きアッパレなお天気です。(暑い~)
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ジェノヴァ駅前ではコロンブス像が出迎えてくれました。 白いっ!!眩しいっ!!

そうそう、ジェノヴァはコロンブスの生まれ故郷なんですよ。
ちなみにこれが『コロンブスの家』です。(駅の近くではありませんが、一瞬ワープして…)
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・・・唐突な場所にあるから、最初気がつかずに通りすぎてしまいました(^^;

話が逸れましたが、こちらがジェノヴァ駅
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大きすぎず、小さすぎず。ミラノ・トリノと、洗練された街を巡ってきましたが、ジェノヴァの適度にごちゃっとした雰囲気に親近感が湧きました。…どうやら私は、オシャレすぎる街では落ち着かないらしい(笑)

須賀敦子さんの本の中にも何度か登場するジェノヴァはとても楽しみにしていた街で、行きたいところがたくさんあって困ります。この日はミラノに続いて散歩に付き合ってくれた友人にざっくりと街を案内してもらい、まずは地理を把握することに努めました。

最初に向かったのは『Porto Antico(旧港)
ヴェネツィアと肩を並べる海洋国家だった歴史のあるジェノヴァ。交易で繁栄し『la Superba(誇り高き都)』とも呼ばれていたそうです。
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まず目についたのがこの大きな船。地中海を自在に駆け回っていた頃の船を再現したものかな?
これ見ただけで、テンション大幅UPだった私です。

普通に最近(?)の船もあり、こういったごちゃ混ぜ感がまた私好み。
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この球体は植物園になっているようでした。中は確実に熱帯でしょうね…。暑そう。
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余談ですが、ここで小学生の集団に取り囲まれてしまいました。
友人と引率の先生らしき人が話をしているけど、私は「なんだなんだ??」という困惑状態。
どうやら校外学習でデジカメ撮影の練習をしていて、外国人を被写体に写真を撮りたいらしいと判明。
それならばと、日本人を代表して、はしゃいだ姿でモデルやっておきましたー!

港の次は、街の中心部へ。

Cattedrale di San Lorenzo(サン・ロレンツォ大聖堂)
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白黒の縞模様が印象的ですね。ジェノヴァや周辺の都市で見られる模様だそうです。

外側だけでなく、中も縞々でした!
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アーチの部分を白黒にするのって、大変そうですよね。

近くにもう一つ、縞々教会があります。
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San Matteo教会
ジェノヴァといえばドーリア家ですが、この教会にはアンドレア・ドーリアの墓があるらしいです。
そしてこの教会前のサン・マッテオ広場は、ドーリア家の建物が集まっている。
教会も広場もこじんまりしていて静かなのですが、その事実だけで興奮状態(笑)

これら2つの教会の近くにあるのが『Piazza de Ferrari(フェッラーリ広場)
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新市街の中心部です。
ガイドブックの写真などで何度も目にしていた広場ですが、思ってた以上に広々していたし、周囲の建物も華やかで、お気に入りの場所となりました♪

広場の周りにあるのが『Teatro Carlo Felice(カルロ・フェリーチェ劇場)
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…通りすがりのおっちゃんが妙に目につく(笑) ジャケットの色が鮮やかすぎて。

それから、『Palazzo Ducale(ドゥカーレ宮)
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ジェノヴァ共和国時代に総督の公邸として使われていたそうです。内部の見学もできるみたいですけど、私は外から見ただけです。次回に書きますが、ジェノヴァって宮殿だらけなんですよ~。
全部見てたら宮殿酔いしそうなくらい(^^;

コロンブスの出身地、歴史ある港(現代でもイタリア有数の貿易港)、かつての貴族達の豪華な宮殿。
それらがもちろん見所ではあると思うのですが、細く入り組んだ路地や庶民的なエリアにも心惹かれました。友人には危険な場所もあるから、むやみに近づくなと注意されましたけど…。

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海と山に挟まれた神戸に似たつくりの街で、坂道が多い。この先が気になる~。

入口が封鎖されていた路地。
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柵の間から手を入れて写真撮ってみました。
通りすがりのイタリア人に「何か面白いものがあるの??」と聞かれましたけど(笑)

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壁に張り付くかたちで干されている洗濯物。ジェノヴァでは、このタイプの干し方が多かったです。
日照時間が短そうなのが気になりましたけど。

道が整っていて分かりやすいトリノとは正反対で、本来ならば方向音痴の私が苦手とする街なのですが、なぜかとってもツボでした。怪しげな雰囲気の場所もありましたけど、このカオス状態が個人的にはもの凄く好き。ちなみに友人は嫌いらしい(笑)好き嫌いが分かれる街なのかもしれません。

一通り街を歩き、ジェノヴァ楽しい♪と上機嫌で再度フェッラーリ広場に戻ってきたら…。
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なんと車が展示されていました!トリノに続き、ジェノヴァでも車に縁があるらしい。
が、何のために展示されているのか全く不明。案内も看板もなく、ただ車が置いてあるだけ…。

しかし写真だけは撮りまくり!
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赤い車ばかりだったわけではないのですよ。ただ私が、赤い車を多く撮ってしまっただけです。

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念のため、赤以外の車の写真もUPしておきますね!…赤い服のおじさん達は偶然ですから(笑)

ジェノヴァで絶対に食べたかったのが、ジェノヴェーゼソースのパスタです♪
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なんといっても本場ですからね!!ここのはクリ―ミィなテイストでとっても美味♪
これにトドメ刺された感じで、ジェノヴァに惚れこんでしまいましたよ。

「よし、明日もまたジェノヴェーゼソースだっ!」と心に誓って、ジェノヴァの一日目が終了です。


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Torino 2日目 -2010年イタリア- [Italia -イタリア-]

トリノの2日目も快晴。行ってみたいと思っていた場所がいくつかあったのですが、この日は月曜。
博物館系はほとんどお休みなんです。うっかりしていました…。とほほ。

ということで、地図を片手に食べ歩きをすることにしました。

この『Basilica della Consolata』・・・が目当てなのではなくて、
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向かいにある『Caffe al Bicerin』へ。
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いきなりカフェで休憩です(笑) 天気良すぎて暑いんですよ~。

と言っても、ただなんとなく入った訳ではなくてここの「ビチェリン」を飲みたかったのです。
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前記事でもご紹介したビチェリンですが、ここのお店が本家らしいのです。
珈琲&チョコ&生クリームの3層になっていて、飲みごたえありですよ♪
普通のBarくらいのこじんまりした店内ですが、アンティークな雰囲気が素敵でした。

Basilica della Consolata脇にあった聖母子像。見て下さいこの青空!
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さて、この近くには『Museo della Sindone(聖骸布の博物館)』があります。
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こちらは月曜もオープンなので行ってみました。

中ではまずビデオを観ることになるのですが、英語とイタリア語しかなくて…。ここはもちろんイタリア語をセレクト!しかーし、何言ってるのかほとんど分かりませんでした…。とほほ。
きょとんとした顔で部屋を出ていくと、案内係の人に苦笑いされましたよ(^^;
まあビデオなので、映像を堪能したということで。

次に、聖骸布に関連した品々が展示された部屋へ案内されました。ここでもオーディオガイドを渡されたのですが(懲りずにイタリア語を選択。だって英語分からないし)、なんとなく分かった気分になった…という程度の効果しかありませんでした。とほほ。

しかし、帰りにBOOKSHOPで絵ハガキを選んでいたら、「日本語のガイドブックが一冊だけあるよ」と、見本を持ってきてくれました。案内係の方々が親切だったのも、ここの博物館のポイントです。
アバウトな見学ではありましたが、キリスト教徒にとって聖骸布がいかに大切な存在かということはよく分かったので満足でした。

次はどこ行こうかな~??と考えながら歩いていて、ふらふらとBarへ。
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時間はたっぷりありますからね。のんびり地図を眺めつつ、まったりと。

重い腰を上げて(笑)、Piazza della Repubbulicaへ行ってみると
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青空市開催中でした!カラフルなお花やら、果物・野菜・チーズなどなど。かなり大規模!

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平日だから人少ないな~と思いながらここまで来たのですが、市場は賑わっていました。

さすがにBarを出た直後なので、市場では何も買わず、『Porta Palatine』へ。
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古代ローマ時代の門だそうです。
結構大きいので、仰ぎ見るかたちで写真を撮ったのですが、青空が眩しい眩しい。

門をくぐったところに、カエサル像がありました。
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右奥に見えているのは『Duomo』です。

近づいてみましょう。
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うむむ。どうやら工事中(?)らしく、中へは入れませんでした…。
ちなみに、この教会に聖骸布があります。いつでも見れるとは限らないみたいですが。

月曜定休で入れなかったけど、記念撮影しに行ってきましたよ『エジプト博物館
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入口両側にいた像。かなりエジプトっぽいですね。

実はイタリア出発前に、ikukoさんが「トリノ・エジプト展」へ行ったことを記事にされていて「私もトリノで見てきます~」なんてコメントしたのに…。すみません、嘘ついちゃいました。

せめて外観だけでも…。
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なんか白っぽい写りになっていますが、ほんとはもっと茶色が濃く、重厚感ある建物でした。

ここの近くにあるジェラート屋さん『Gelateria Pepino』にも行きたかったのですが、閉まってる…。
気持ちを切り替えて昼食へ。
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制服姿のイケメン2人組みが入ったお店へ、吸い込まれてみました(笑) 軽くストーカー。
セルフサービスになっていて、パスタ・サラダ・クッキー・ビールをセレクト。ボリュームあって大満足♪

お腹いっぱいだし、ビール飲んで上機嫌。もう動きたくな~い!!って状態になっちゃったのですが、とりあえず公園まで行ってみることにしました。

駅前のVittorio EmanueleⅡ大通りは緑が多いです♪
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雲が出てきた空も、ある意味ドラマチックな眺め。
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そして到着、Parco del Valentino。
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ポー川のすぐそばにある、大きな公園です。
いやー、ほろ酔いでぼーっとするには最高の場所でした!!

いいかげんに移動しなきゃなと、橋を渡って対岸へ。
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橋の四隅にもこうして像が飾られているんですよ。真っ裸も青空背景だと爽やかですわ。

坂道にへこたれそうになりながら(普通に一気に歩ける距離だとは思うんですけど、途中で休憩しちゃいました)、目指したのはここです♪
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Monte dei Cappucini。到着してふと見れば、十字架がそびえていた。息をのむ光景でした。

この丘からの眺めが素晴らしいと、友人からお勧めされていたのです。
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いやーーーん、ほんとに素敵♪ 前日に登った『Mole Antonelliana』も見えます。
ここは絶対お勧めです♪

絶景に癒されて、逆側に坂道を降りて、またポー川へ。
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レガッタ中?

橋を渡って振り返ると、先ほどまでいたMonte dei Cappuciniにある教会が見えました。
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それにしても暑い。そんな時にはやっぱりジェラート♪
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私の中での定番、チョコとピスタッチオです♪

トリノで忘れちゃいけないのがチョコレート。有名店『Stratta』でGETしておきました。
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ミラノに続き、トリノでもよく歩いた!←あくまで私の基準で…(笑)

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ゆっくり休んで、次はジェノヴァだっ!

充分な時間があったとは言えませんが、緑の美しい時期に天気に恵まれて、トリノの風景を満喫できたと思います♪


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Torino 1日目 -2010年イタリア- [Italia -イタリア-]

5月30日(日)
普段歩きなれない私が前日たくさん歩いたため、朝から足が痛い~。ムクみもとれてないし…。
というわけで、駅構内にあった靴屋さんでまずはサンダル購入(笑)

そして、ミラノ中央駅から電車に乗って、トリノへ。
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7回目のイタリアにして、はじめてピエモンテ州に足を踏み入れました!
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ゆえに初トリノポルタ・ヌオヴァ駅です。駅構内は明るくて綺麗!まずはそこにびっくりでした。

ホテルへ向かう道は、新緑が眩しくて。
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決して小さな街ではないのですが、人はそんなに多くはなく、道幅が広くてゆったりしているためか、車の流れもスムーズで、すっきりした印象でした。

方向音痴の私が、迷うことなくホテルに到着!
地図を見ればトリノの街はほぼ碁盤の目状になっていて、とっても分かりやすいのです。
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2晩お世話になるホテルの部屋。光がたっぷり入るのが嬉しいです♪

荷物を置いて一息ついて、散策開始。
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街の中心部、Piazza Castelloへ向かう道も人影はまばらで、とても快適に歩けます。
人が少ないからといって寂しい感じではなく、全体的に優雅な雰囲気なんです。

日曜の昼下がり。
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日差しは強いのですが、こうしてアーケードを歩けば問題なし。

Piazza Castelloに到着、何かイベントをやっているようでした。
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さっきまでとはうって変わって、賑やかです!

とりあえず空腹だったので、フォカッチャを食べてみました。
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塩加減が絶妙で美味しい♪

この広場に面して建つ『Palazzo Reale(王宮)』
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トリノの街中ではたくさんの騎馬像を見かけましたが、ここの人ってば…
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鞍なしで乗ってました!すごいなー。

ま、それはいいとして王宮のほうへ。
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内部の見学は時間がかかりそうなのでやめておきましたが(^^;

同じくPiazza Castelloに面して建つ『San Lorenzo教会』内部も見学。
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光が惜しみなく降り注いでる。

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季節や時間帯、光の具合によっても違うのでしょうが、この時はドラマチックに明暗くっきり。

静かな教会から外に出たら、イベントは宴もたけなわ、子ども達の大合唱がはじまっていました。
このギャップに思わず笑ってしまいましたよ。見ていきたい気もしたのですが、次の目的地へ。

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またまた馬に遭遇。凛々しい立ち姿ですわ。

広場を少し離れると、人影はまばら。
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なのでキョロキョロしながらのんびり歩いても、誰の邪魔にもなりません。

Mole Antonelliana』に到着!
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いろんな人から「ここの上には登るべきだ!」と言われていたので、楽しみにしていた場所です♪

道中は閑散としていたのに、ここには人がわさっといました。すぐにでも突入したかったのですが、エレベータ待ちの行列でクールダウンするはめに…。

30~40分程度待ち、ぱつぱつのエレベータに乗りこんで、いざ頂上へ!
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ガラス張りだからスゴイ迫力。ちなみに、この塔の内部は国立映画博物館になっています。

頂上から見たトリノの街。天気が良いから、見晴らし最高♪
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こちら側には塔の影が見えました。
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おぉ!こうして見るとでっかいです。(こうして見なくてもでっかいですけど)

はしゃいだら喉が渇いてしまいました。
塔の前にあるBarで一休み。
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ピエモンテ名物(?)ビチェリン初体験♪  珈琲・チョコレート・クリームの3層からなる飲み物です。

次はポー川目指して歩きます。
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川のすぐ手前にあるPiazza Vittorio Veneto

うむむ?ここも何やら賑やか。進んでいくと…
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やっぱりイベントやってました。そして周囲に車が展示されている!!
さすがトリノ、車の街だわ~とテンション上がりましたよ♪

※6月28日追記
 車のイベントかと誤解を与えてしまうようなので、補足しておきます。
 私は周囲に展示された車と、その周囲の人々の写真ばかり撮ってしまいましたが、
 ステージ上での催しがメインのイベントだったようです。

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思いっきり覗きこんでるおじさま(笑)

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記念撮影する子ども、何やら車談義中?な男性たち。

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長っ!と突っ込んでしまった車。

AUTOBIANCHIが展示されているコーナーもありました。
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最もCUTEだったのがこの車♪ オープンカーって、無条件で惚れてしまいます。しかも真っ赤!

BPノスタルジックカーショーさんなら車についての詳細を書かれることと思いますが、私は見るのは好きでも知識が少ないので…「予想外に良いもの見れて、私ってばなんてラッキーなの!!」と、大はしゃぎして終了です(笑)

このイベント会場から道一つ渡れば、そこはポー川
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特別なモノがあるわけではないのですが、コンクリートの手すりの上にサンカク座りして、長い間眺めていました。ゆったりした流れを見ていたら、ゆっくりと日が暮れて…。

トリノの一日目が終わりました。


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Milanoの風景 -2010年イタリア- [Italia -イタリア-]

教会巡りの合間に見た、ミラノの風景を散発的に。

San Carlo al Corso教会のそばにあったオブジェ。
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ミラノの街でしょうか?

Basilica di S.Ambrogioを出た後に通った道。
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晴れ間が見えて暑くなってきていたので、ほっと一息。日陰はオアシスです。

ナヴィリオ運河。
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ミラノの道頓堀?!

ここで鴨の親子を発見!
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優雅に泳ぐ親鴨とは対照的に、ぴちぴち必死についてく子鴨たちがかわいいのなんのって。
もう大はしゃぎしちゃいました(笑) 何の騒ぎだ?と思ったのか、通りすがりの上品なおばさまも一緒に覗きこんで、笑顔を見せてくれました。

これは何だろう?と思って写真だけ撮っておいたのですが…。
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後でガイドブック見てみたら“昔の洗濯場”だと紹介されていました。洗濯機が登場する前は、ここにみんなが集まって洗い物をしていたのでしょうね。
…きっともの凄く賑やかだったに違いない。イタリアだから(笑)

運河沿いのpizzeriaで昼食♪
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お酒を飲まない友人には申し訳なかったのですが、私はビールも飲んじゃいました。美味なり。

散歩中、所々で見かけた自転車。
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車体には「Comune di Milano」のステッカーと番号が貼られていたので、公共のレンタル自転車なのかな?と思いました。借りるのにはどうしたらいいのか、全然分かりませんけど(^^;
それ以前に、私自転車乗るの苦手なのですが…。

San Lorenzo Maggiore教会近くにあったジェラート屋さん。
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このお店、その後トリノとジェノヴァでも見かけましたが、どこも行列ができていました。
もちろん、ミラノでも少し並びました。日本には新宿と、最近オープンした原宿店があるらしいです。
お店HP

教会前の広場でジェラートを食べていた時、友達になった雀(?)です。
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餌をねだりに来た時の表情は愛らしかったのですが、必死に食べてる顔はちょっと怖い(笑)
私はカップで注文したので、実際にコーンの切れ端をあげたのは友人なんですけどね。この時も、近くにいたおばさまが一緒になって、はしゃいでいました。鳥見てると和みます♪

こうしてミラノの街を彷徨い歩き、
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地下鉄で一旦中央駅に戻った時に、夕立に遭いました。
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旅の期間中、唯一目にした雨。
長引く雨ではなく、駅のベンチで友人と話をしていたらいつの間にかやんでいました。

ミラノで行っておきたい絵画館といえば「ブレラ」と「アンブロジアーナ」なのですが、両絵画館にあるカラヴァッジョはこの期間ローマへ行っているためありません。(今回の旅はローマでの展示会に合わせて日程を組んだので、後日観る予定ですが。)いつかカラヴァッジョがある時に館内を見ることにして、今回はブレラ周辺を歩いてみるだけにしておきました。

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といっても、友人について歩いただけなので自分がどこにいるのか全くわからない(笑)

しかし、日が暮れてきてなんとなくいい感じだなと。
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写真がブレブレですみません!しかも斜め?
ブレラ絵画館の写真も撮ったのですが、何だかわからない状態になっているためUPを避けます。

そして最後に…。
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もう一度Duomoへ。
うっとりしちゃうほど美しかったです。建物自体が発光しているかのようで。

Duomoではじまり、Duomoで〆たミラノの一日。普段歩かない私が、よく歩いた!と思います。
さて、次はTorinoだー。


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Milanoの教会 -2010年イタリア- [Italia -イタリア-]

天気予報では雨だと告げられていた5月28日、朝起きて恐る恐る外を見てみると…
太陽は見えないものの、雨は降っておらず曇りでした!良かった。

10時に友人と待ち合わせ、まず向かったのはミラノの象徴ともいえるDuomo
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約10年ぶりに見たDuomoは、相変わらずの堂々とした姿でした。ちょっと白くなった??

内部の写真はブレブレなのでカットしますが、ステンドグラスが圧巻ですよ!

今回はDuomoの屋上にも登ってみました♪
階段もあるようですが、私達はもちろんエレベータで(笑)。あっという間に到着です。
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ちょっとそこの人!!
鋭い尖塔の上にこうして聖人像が飾られているのですが、見ていて怖いです~。
しかし、すごい美脚で目が離せない(笑)

曇り空は残念ですが、見晴らしは最高。あぁ、ミラノの街並み…。
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頂上には黄金のマリア像。
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って、遠い!! しかも、横から撮っちゃいました。

飾り付けも、よくこんなに沢山造ったなぁと感心してしまうほど様々です。
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完成までに500年の歳月を要したという、驚くべき建築物。

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完成してから現在まで、既に120年以上が経過しています。
人の作業が終わった後も、時の流れが仕事を続けているようですね。

次はこのDuomoから徒歩数分の距離にある『San Carlo al Corso教会』へ。
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V.EmanueleⅡ通りという、賑やかな道に面しているにも関わらず、この教会の建つ広場に足を踏み入れると、ふっと喧騒が遠ざかる。エアポケットのようでした。

実はこの教会自体が目的ではなく、目指していたのは書店です。
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教会に向かって右手側に、ひっそりとある入口。
今は『San Carlo書店』になっていますが、以前は『Corsia dei Servi書店』という名前でした。
須賀敦子さんファンにとっては、聖地のような場所ですね。須賀さんについては今までの記事の中でも何度か書いてきましたが、彼女のミラノ生活の中心的な場所がここだったそうです。

今回の旅のお供に連れてきたのは須賀さんの著書『コルシア書店の仲間たち
書店の仲間や集まってくる周囲の人々との思い出が、美しい文章で綴られています。須賀さんが過ごしたのは1960年代のミラノですが、現在の街中で足跡を辿るのも素敵かと。
ミラノへ行かれる際には、一読をお勧めします。

ここで購入した1冊の本。
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詩人でもあったダヴィデ・マリア・トゥロルド神父の詩集です。
須賀さんの本の中で引用されている作品もあります。
初期の作品だけの、もう少し薄いのが欲しかったのですが…。これしかなかったのでやむを得ず。

栞を貰えたのが嬉しかったです♪
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当然ながら、全てイタリア語(笑)…読み終えるのは何年後でしょうか?

Corsia dei Servi書店は、ダヴィデ神父とその仲間たちによって作られた書店だった…という経緯について興味のある方は、須賀さんの本を参考にして下さい。

ミラノの守護聖人が祀られている『Basilica di S.Ambrogio
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SOLEさんのブログでも拝見して、ぜひ行ってみたいと思っていた場所です。
朝方はグレーだった空も、だんだんと青くなってきました。

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元々は4世紀に建てられ、後に再建された教会だそうです。剥がれかけた柱の絵に、思わず心惹かれてしまうほど、時の流れが良い味わいを醸し出しています。

この教会を出て、てくてく歩いて向かったのは『San Lorenzo Maggiore教会
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ここで見たかったのは…

教会正面にある、古代ローマ時代の列柱なんです。
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なんだかとても、不思議な光景。
ちなみにこの日は土曜日で、柱前のベンチ周辺には人がいっぱい。観光客らしき姿はあまりなく、どちらかといえば地元の方々が寛いでる感じでした。

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広場の中央にはコンスタンティヌスの像があるのですが、すぐそばにポツンとゴミ箱があるのが謎。
どうせならベンチの近くに置けばいいのに…。(余計なお世話ですが)

実はこの教会へ行く時、若干遠回りをしてしまったんです。
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裏手(というか斜め後方あたり)に公園があり、そこから撮った写真です。…色が違う。
茶色い部分に、後から白い部分を付け足したのでしょうか? なかなか面白い眺めでした。

教会だけでも個性様々。
ほんとはミラノの一日を1つの記事にまとめようと思っていたのですが、長くなるので2回に分けることにしました。なので次回もまたミラノです(笑)


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Milanoへ -2010年イタリア- [Italia -イタリア-]

5月27日 21:40 成田空港出発。
今回はエミレーツ航空で、ドバイ経由です。最初予約した便は乗り換え待ちが12時間あり、ドバイ観光することも考えましたが、この時期は気温約40度、湿度は100%なこともあると知り怯みました(笑)
その後キャンセル待ちをして一つ早い便をGETしたので、結局エアコンの効いたドバイ空港から一歩も外へ出ませんでした。

さて、ドバイ時間9:05に飛び立ち、いよいよMilanoへ!

空から見たドバイ。
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一度ゆっくり滞在してみたい国です。

その後、アラビア半島を通過し、
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トルコ上空へ。
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イスタンブール付近です。昨年はここへ行ってたんですよね~。サバサンドが懐かしいです。

こうして浮気しながら空の旅を終え、ほぼ定刻13:45にMilano Malpensa空港へ到着。
空港から駅へと向かうバスの中からイタリアの風景を見ているだけで、頬がゆるむ。怪しい人(笑)

ミラノ中央駅に着き、さてホテルはどっちだと地図を取り出しキョロキョロしているところに話しかけられ、いきなり立ち話で旅がスタート。ここでずっとしゃべってる訳にはいきませんから(笑)、キリのいいところでホテルの方向を聞いてお別れしました。

軽く迷ってホテルに到着。
日本を出発してから24時間以上が経過し、足はぱっつんぱっつんに浮腫んでいたのですが、まだ夕方で外は明るく、時間がもったいないのでお出かけすることに。

まずは公衆電話へ!
2台ほど拒否され(イタリアだから)、やっと繋がったお相手は、manzoさんのブログを通じてお知り合いになったSOLEさん♪ 突然お電話したにも関わらず、気さくにお話しして下さって嬉しかったです。
とても明るいお人柄で、旅の初日にパワーを頂きました(^^)
次回はぜひぜひ、実際にお会いしたいです♪ 目指せ、海外オフ!!ですわ!

SOLEさんのお声に癒されて向かったのは『サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会』。
そう、あのダヴィンチの『最後の晩餐』があるところです。
これを観るためには予約が必要。事前に教えてもらっていた予約サイトではなんと7月まで満席!
(先ほど確認したら、8月末まで埋まっていました…。ダヴィンチ人気恐るべし)
他に英語・イタリア語のガイド付きツアーがあるらしく、こちらは電話予約制なので友人が聞いてみてくれたのですが、微妙に時間の都合がつかず断念。

しかし、当日キャンセルが出ていれば観れるらしいとの噂もあるので、行ってみましたー!

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やっぱりダメでしたー!!

いいんです、また来ますから。

『Cenacolo(最後の晩餐)』がある黄色い建物は修道院の食堂で、教会はこの右側にあります。
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飾りはシンプルなのですが、なかなか鮮やかな色合い。
左下にこまごま写っている頭はCenacoloを観に来た皆さんのようです。予約取れたんでしょうね。
羨ましい・・・。

いいんです、いつか必ず私も観ますから。

教会の中は、天井周辺の細かな模様が美しい。
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外へ出て、教会側面の道をとぼとぼ歩き、
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背後にある回廊へ行ってみました。
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ここには観光客はおらず、うたた寝しているおじいちゃんが一人と私だけ。
静かな場所でぼんやりと教会を見上げていた時、「あぁ、私は今旅をしているだ」という実感が、遅まきながら身体中に湧いてきました。

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トラムが走るミラノの風景。

最後の晩餐への、最後のトライもダメでしたが、やるべきことはやったぞというスッキリさっぱり感はありました(笑) 翌日は友人と一日ミラノを歩く予定なので、ここらへんで初日のお散歩は切り上げて、ホテルでゆっくり休むことにします。


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