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人生を決めた15分 [leggere -読書-]

フェッラーリをデザインした日本人として有名な奥山清行さんの著書。「Enzo」のデザインを描き上げた15分間にまつわるエピソードもまた有名な方です。

そんな奥山さんが本書の「はじめに」で綴られている、「僕には特別な才能などない。(中略)でも、志と誠意だけは世界一でありたい。」という言葉には、いきなり魂をわし掴みにされました。

全10章、見開き2ページで構成された60項目は、それぞれ文章&デザイン画もしくは写真で構成され、どれも無駄なく、全ページが素敵です。購入してから数ヶ月経ちますが、いまだに飽きることなくいつでも手の届く場所に置いています。ちなみにEnzoのデザイン画もあります。以前の記事(Ferrari博物館)でも真っ赤な車を前にはしゃいだことを書きましたが、本書にある車やバイクのデザイン画にもうっとり見入ってしまいます。

アメリカの学校を卒業後、GM、ポルシェのカーデザイナーとして活躍された後に渡伊。日本人でありながら、日本での社会人経験がない奥山さんの目を通してみた日本へのダメ出しには、傲慢さや嫌味な感じは全くなく、むしろ痛快です。しかし、単に悪い部分を指摘するだけではなく、日本が元々持っている良いものを、もっと世界にアピールしていきたいという想いも滲み出ています。日本的なものの良い面と悪い面をきちんと見抜けるのは、やはり長い海外生活で培われた経験があってこそなのでしょう。現在は独立して幅広い製品のデザインを手がけておられる中で、特徴的なのは日本の伝統工芸の技を生かしたもの作り。いいっ放しではないその行動力と実績が奥山さんの最大の魅力だと思います。

全体を通して感じられるのは“ものづくり“への情熱と仕事への愛情。あるページのデザイン画には「どこを切っても自分の血が流れてくる程こだわり抜きたい」というコメントがあるほどに。何も生み出すことのない私は、どうしても物づくりにこだわっている人や、職人的な人に憧れる傾向があります。そして、自分でも時々何故だろう?と思いつつも好きなものが腕時計。特に男性用のアナログ時計。自分で持ってるのは女性用だけですが。奥山さんはアナログ腕時計をこよなく愛しておられ、新しい車を1台デザインするたびに、記念として1つずつ購入されるそうです。『ふとした時間に、お気に入りのシングルモルトや吟醸酒をちびりちびりやりながら、愛用の時計を眺めてニヤリとする。「自分の人生も捨てたもんじゃないぞ」と、つぶやきながら。』・・・ってカッコ良すぎます。一歩間違えたら周りの空気を冷やしてしまいそうな姿ですが、それがきまるところが凄いです。そんな生き方にも憧れますが、女が同じことやってたら確実にドン引きされると思うので、もうちょっと別の方法で人生を振り返る術を考えねばなりません。

今一番欲しいのは、奥山さんが手掛けたティーポット”MAYU”とポットウォーマー”KURA”。ティーポットだけでももちろん素敵なのですが、ポットウォーマーとセットになった姿に一目惚れ。吟醸酒を飲みながらニヤリとするのは似合わなくても、お茶を飲みながら、このMAYUとKURAを眺めてにこにこするくらいなら許されるでしょうか?単純な衝動買いで手に入れるにはもったいないほどの品なので、自分へのご褒美もしくは記念になるようなタイミングで注文したいと思っています。


タグ:読書
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奇跡のレストラン「ピッコロ・グランデ」 [leggere -読書-]

麻布十番にあるイタリアンレストラン「ピッコロ・グランデ」の本です。
お店には行ったことないのですが、図書館でこの本を見かけて気になっていたところ
現在開催中のブック・フェアで特別価格で売られているのを発見して購入しました。

ピッコロ・グランデの料理32品を紹介したものなのですが、一般的なレシピ本と違い、
1品につき著名人1人が思い入れを語る形式になっているところが面白いです。
レシピは巻末におまけ的に載っているので、「この料理を作りたい」と思うよりもむしろ
「このお店に行きたい!」と思う作りになっています。
そのうちこのお店へ行ってきました!という記事をアップすることになりそうです。

話はそれますが、ブック・フェアでブログを本にするサービスのブースにも行ってきました。
My book.jpのHP
ブログのデータをPDF化するところまでは無料でできるので、以前にやってみたことは
あるのですが、”ふーん、なるほど”と思っただけでした。
が、展示されている完成形の本を見てみると結構綺麗に仕上がっていてびっくり。
特に記事の量が多くて分厚い作品などは本屋さんに並んでいてもおかしくないような風貌でした。
データから紙にして感じるその重みがブログを続けてきた重みなんだな~と感心。
私も頑張ってブログ続けて、記事100個以上になったら本にしてみようかなと思いました。

明日もブック・フェアに行くので(仕事ですが・・・)また掘り出し物?を探してみようと思います。


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マルタの碑 [leggere -読書-]

イタリア半島のつま先に浮かぶシチリア島からさらに南、地中海の真ん中あたりにマルタ島があります。
このマルタ島のカルカーラという小さな町にある外国人墓地。
その一角には日本海軍の慰霊碑が建てられています。

慰霊碑.jpg
「大日本帝国第二特務艦隊戦死者之墓」と刻まれた墓碑。
大正7年6月竣工。そのわりに新しく見えるのは、第二次世界大戦時にドイツ軍の爆撃で砕かれ、
昭和48年に再建されたものだからだそうです。

私がこの墓碑の存在を知ったのは数年前のことです。
きっかけは、たまたま本屋さんで見つけた「マルタの碑―日本海軍地中海を制す」という本でした。
マルタ島にはカラヴァッジョの絵もあるし、いつか行きたいと考えていたので手に取りましたが
この時は序章を立ち読みし、”マルタ行くことになったらその前に読もう”と思って棚へ戻しました。
そして2005年秋、例によってイタリア行きを計画し、その折に念願のマルタ行きも決意。
本の事も思い出してはいましたが、未読のままばたばたと出発。それでもお墓参りだけはしてきました。

そして先日、やっと「マルタの碑」を入手し読み終えました。(遅)
こんな経験ありませんか?”そのうち読もう・・・”と記憶の片隅に置いたまま時間が過ぎ去ってしまう
ことが・・・。ってないですよね。本題に入ります。

1914年から1918年の4年数ヶ月に及ぶ第一次世界大戦。
その最中、英国からの要請により地中海へ艦隊を派遣した日本海軍。輸送船団の護衛と被雷艦船の
救出という後方支援が主な目的。このあまり目立つことのない裏舞台での活動であったにも関わらず
「地中海の守護神」とまで賞賛されるようになった経緯が描かれています。
艦の装備や艦隊の編成などについての記述は知識が足りず、想像しにくいところもありましたが
日本海軍の活動を軸にしつつ、大戦の流れやその中での小さいけれども感動的なエピソードなどを
交えて書かれているため難解な印象はありません。

地中海へ派遣された第二特務艦隊が活動の拠点としたのがマルタ島。飛行機で行った私でさえ、
降り立ったときの日差しの強さに”なんだか遠いところにきたな”と思ったような場所です。
いまさら遅いのですが、マルタへ行く前にこの本を読んでおけば墓標の前でもっと違う感慨を抱けた
のに・・・と大後悔です。

歴史としての第一次世界大戦を知るだけでなく、著者の言葉にある”当時の日本人の優しさ”とか
”健気さ”とか、知っておくべきことがたくさんあるように感じました。

以前の記事に書いた「日本人の背中」の中で”近代史こそ、今の日本を知る足がかり。それなのに、
曖昧にしか教えられていない”と著者が語っている一節をふと思い出しました。
そう言われて考えてみれば熟知しているとは全く言えない近代史の中で第二次世界大戦はまだしも、
第一次世界大戦は印象が薄い。明治と昭和にはさまれた短い大正時代の日本人の姿や世界との
関わりを知る上でも良い1冊でした。

ちょうど2004年のイタリア旅の記事を書き終えたので、マルタについての記事も少しずつアップして
いきたいと思います。外国人墓地への行き方・・・というか彷徨い方についてもそのときに書きます。


タグ:マルタ
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食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む [leggere -読書-]

”食べる”というタイトルに惹かれて購入しました。
著者の宮下規久朗氏はカラヴァッジョについての本も書かれています。
イタリアの教会や美術館で絵を見ることは多々あり、そのための知識として
聖書のエピソードをかいつまんで頭に入れておくことはしていました。
が、こちらの本は絵に描かれた「食事」もしくは「食物」に焦点を当てて鑑賞するという
斬新な視点で書かれています。

「最後の晩餐」ではパンはキリストの体、ワインは血と宗教的な意味が加わっていますが
食事の光景です。また「施し」や「食前の祈り」などが描かれた絵にも食物はえがかれて
いますし、聖人の絵にもよく見ればテーブルの上にパンがのっていたりもします。
ゴッホの「馬鈴薯を食べる人々」やカラッチの「豆を食べる男」(ローマのコロンナ美術館に
ありますが、土曜半日しか開いていないためいまだに実物見たことないです・・・。)などの
庶民の食事場面。宴会風景や肉が吊るされている市場の光景。
食物が主題となっていることが圧倒的に多い静物画は市場や厨房の絵において、描かれた
食物が徐々に中心となり、舞台設定をなくしてしまったところから発達したそうです。
印象派の絵画では田園風景の中での食事を楽しむ人々が描かれ、レストランやカフェが
発達してからは舞台が屋内へと移り変わります。またウォーホールの「キャンベルスープ缶」
に至って、静物画に新たな意味が与えられたと紹介されています。

こうして見てみるとほんとに西洋美術には「食」が大きく関わっているのがわかります。
食に目を向け、同時に宗教的意味や教え、時代背景、地域の事情、食を取り巻く環境など
様々な事柄についても理解できるようになっている1冊でした。

”食事は単に生存の手段であるというだけではなく、人と人とのつながりを強調する意味をも
持っている。食事には社会性があり、文化がある。西洋美術はそれを的確にとらえてきたと
言える。”等の著者の言葉には深く頷けます。
食べることは生きることだ!と常々思いますし、異国の文化を理解するのにまずは食文化を
入り口とする私のやり方も単に食いしん坊だから・・・というのではなく、意外と的を射ていたのかも?
と励みになりました(笑)

食の重要性を改めて考えると、昨今の食糧危機問題もますます重みが増してきます。
6月3日からローマで食料サミットが開催されますね。
福田首相とローマ・・・注目ポイントはここではないとわかっていても、気になる組み合わせです。


タグ:西洋美術
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日本人の背中 [leggere -読書-]

どんなにイタリアが好きでイタリアのことで頭がいっぱいでも私が日本人であることは
かわりありません。私がイタリアに対して思うことや感じることは、すべて日本で生まれ
育った日本人としての感性を通してみているのは自覚しています。
では、逆に外国人から見た日本と日本人はどのようなものなのか?というのも外国旅行に
行く度に意識するようになっていきました。

「欧米人はどこに惹かれ、何に驚くのか」と表紙に書かれたこちらの本は、イギリス通の著者が
外国人から聞いた日本人の知らない日本人の魅力―「日本人の背中」について綴っておられます。
語られている内容には”おー!これは知らなかった!”と驚くほどのものは見当たりませんでしたが
どちらかといえばマイナスにとらえがちな日本人の特性についても、穏やかに受け止め自分たちを
素直に見つめ直そうと思わせるところに新鮮さを感じました。
ちなみに、”欧米”に含まれているのは主にイギリス・アメリカで、イタリアはでてきません。
おそらく”欧”のなかにイタリアを含めると話がややこしくなるからでしょう(笑)

印象に残ったのは「長いものに巻かれると急に強くなる」と題された一節です。
このタイトルにはちょっと笑ってしまいましたが、”私よりみんな、そこから震災や敗戦を乗り越えて
きたのであり、長いものに巻かれる文化もなくみんなが張り合っていたなら今の発展はなかった”
という著者の言葉にはっとしました。

外国人と接するにあたって、自分の目に映るものばかりにとらわれるのではなく、自分では
見えない日本人としての”背中”も意識していきたいと思いました。
日本での日常生活においても、卑屈になって背中を丸めたり、無理して背伸びしたりすることなく、
等身大で背筋の伸びた生き方や人付き合いをしていきたいです。


タグ:日本
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イタリアは素晴らしい、ただし仕事さえしなければ [leggere -読書-]

本屋さんで見つけて手にとった1冊。
イタリアの国民性を知る方ならば、タイトルからなんとなく内容が想像できるのではないでしょうか。

 

時事通信社の特派員であった筆者の加藤さんがジュネーブを拠点にイタリアで取材をしてきた中で
体験された”もはや笑うしかない悪戦苦闘の数々”を綴った本です。
第一話では現法王ベネディクト16世誕生前後、第二話ではトリノオリンピックとまだ記憶に新しい
出来事の舞台裏でどんなことがあったのかを知ることができます。
抑えた文体ではあっても、イタリア人に囲まれて仕事をしていくなかで発狂寸前の怒りを
感じられたであろうことがひしひしと伝わってきます(^^;
第三話では先日首相に返り咲いたベルルスコーニ氏の話題。
第四話のタイトルは”英語ができなくてなにが悪い”といった開き直りっぷりが面白いです。
最近のニュースだとミャンマーのサイクロン被害関連の記事で目にするWFP(世界食料計画)は
イタリアにある国際機関です。そしてもう1つ、FAO(国際食料農業機関)もイタリアにあるそうです。
このFAOについて加藤さんは「途上国の農林水産業への援助を中心とする機関だけに、途上国の
発言力が強い。これに加えて、ローマという享楽的な都市で、イタリア人のスタッフに囲まれたら、
厳正な組織運営ができると思うほうが不自然だ。
」と書かれています。
この”不自然だ”と言い切っておられるところに悪戦苦闘の日々の苛立ちが現れているように
思います(笑)
しかし最後は「実はいいかも(?)、イタリア」で締めくくられています。

私もイタリアでは「な、なんでなんだ・・・・」と思うようなことにしばしば遭遇していますが、
それでもやっぱりイタリア大好きなんです。「それはおかしくないか?」と思うようなことの
全てがある意味面白くて憎めません(笑)
私のようにイタリアの魅力、いや魔力?にとりつかれている人はきっと多いはず・・・。


タグ:イタリア
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消えたカラヴァッジョ [leggere -読書-]

「消えたカラヴァッジョ」 ジョナサン・ハー著 田中靖訳
新聞か雑誌の書評欄で知った1冊。大好きなカラヴァッジョの本、しかも小説形式になっているので
図書館でたまにぱらぱらと眺める難しい美術書と違って面白そうだ!と購入決定。

 

1990年にアイルランドの教会で、失われて久しい「キリストの捕縛」が発見されるに至った
経緯を辿ったノンフィクションの作品です。
ローマの地図とイタリアの地図を手元に置き、出てくる地名と照らし合わせながら読んでいると
まるで自分もその謎解きに参加しているような錯覚に陥ってしまいます。
また、ところどころに挿入されるカラヴァッジョの生涯についても説明くさくなく小説の中に
収まっています。
一般人は入れないであろう場所、例えばドーリア・パンフィーリ美術館の古文書保管所などの描写、
絵を修復していく過程やその方法の解説なども含め、夢中になって読みました。
「名画はげに数奇の運命に操られている」という言葉が印象的です。

現在はダブリンの国立美術館にある「キリストの捕縛」を見るため、いつかアイルランドに行きたい!
と強く思いました。それだけではなく、ローマにも今すぐ行きたくなってしまいました(笑)
カラヴァッジョ好きな方には激しくお勧めの本です。

一息ついた時にものすごい空腹を感じて本日は久々のクリームソースでパスタを作りました。
080504.jpg
具材はブナピーと鮭フレークです。トマトソースと違って、材料をバターで炒めて
生クリーム入れるだけなので調理開始から15分後には食べ初めてました(^^;
最近は太麺、リングイーネがお気に入りです。


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眠れない一族 [leggere -読書-]

3月に買って、イタリア旅行の前後で中断してしまっていた
「眠れない一族 -食人の痕跡と殺人タンパクの謎-」を読み終えました。

そもそものきっかけはPRESIDENT(3月31日号)の記事で”正しい判断、決断を導く”
”ロジカルな思考を身につける”1冊として紹介されており、まさしく私に足りないものだ・・
と思ったこと。ですが、それ以上に”イタリアのある一族はおよそ半数が50代になると不眠症を
発祥し、その後必ず死にいたる・・・そうした家系は世界に3つありそのうち2つが日本に存在する”
(本ではもっと多い数が示されていましたが)というストーリー紹介が私のアンテナに引っかかりました。
これはイタリアと日本の共通点を何かしら見出せるのでは?!などというちょっとした
わくわく感と表紙の絵、そして怖いもの見たさで興味津々、そして購入に至った訳です。

が、読み終えてみれば安易な好奇心など持っていた自分が恥ずかしくなるような内容、
そして他人事では済まされないような危機感も感じ、ほんとに怖くなってしまいました。
中盤まではイタリアの一族の遺伝病(致死性家族性不眠症)を辿る話と、各地で発生する
原因不明の病気(イギリス:羊に発生したスクレイピー、パプアニューギニア:ある部族に
発生したクールー病)を解明しようと調査・研究する様々な分野の学者達の話は平行線で
進んでいきます。それが全てはたんぱく質の異常によって引き起こされるものだというところまで
究明が進んだところで交わります。

そしてこの後、イギリスの狂牛病騒動、先日も新聞を賑わせたアメリカの狂牛病問題へと
話は進んでいきます。
この辺になるともう今現在の自分にも関係のない話ではないのでのめり込むように読んで
しまいました。
数年前のアメリカ産牛肉輸入禁止の件では、”人口の多くがホモ接合体であるため、日本は
BSEを非常に恐れていた”と書かれています。
※ホモ接合体については本(食人習慣の究明部分)に詳しく書かれています。
 簡単に説明すれば、プリオン(異常タンパク質)に弱いのがホモ接合体らしいです。
 2003年頃の時点で、イギリスで狂牛病に罹った患者は一人を除いて皆ホモ接合体だったとか・・・。
また、2005年日本がアメリカの圧力を受けアメリカ産牛肉輸入再開後、ある生肉加工業者が
誤って脊髄組織を出荷したことが判明し数週間で再び輸入を禁止した件についてもふれています。
最近でも吉野家の工場で危険部位が見つかったというニュースもありましたし、背筋が冷たくなります。

最後は”致死性家族性不眠症の犠牲者たちのために”という章で締めくくられています。
学者達(かなり個性的な人々)が情熱的に難題に取り組み(様々な思惑や事情があるにせよ)
謎を究明していく過程にも惹きつけられましたが、今なお治療法の見つからない遺伝的な病気と闘う
イタリアの一族のことが重く心に残りました。


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